福利厚生制度
福利厚生費は人件費に含まれる?違いと適正な扱い方を詳しく解説
人事総務や経理の担当者は、業務の中で「人件費」の扱いについて判断に迷う場面があるのではないでしょうか。とくにコスト意識の高い経営層や総務・人事担当者にとって、「 …
インタビュー
公開:2018.04.23
更新:2019.05.22
週休3日制やどこでもオフィスなど、様々な挑戦を続けているヤフー株式会社より、Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一氏をお迎えし、お話をお伺いさせていただきました。
■ゲスト
ヤフー株式会社 Yahoo!アカデミア 学長 / 伊藤 羊一氏(以下、伊藤)
■インタビュアー
株式会社KOMPEITO 代表取締役社長 / 川岸 亮造 (以下、川岸)
川岸: 本日はヤフー株式会社にお邪魔しています。Yahoo!アカデミアの学長・伊藤羊一さんに、ヤフーさんでの働き方改革、あるいは伊藤さん自身が考えていらっしゃる働き方改革について、お話を伺えればと思います。よろしくお願いします。
伊藤: よろしくお願いします。
川岸: 早速ですが、最近いろんなメディアで、2017年に発表された「週休3日制」やセンセーショナルな発信等も含め、ヤフーさんのお名前をよく拝見します。そういったことを発信するだけでなく、実際にいろんな施策を行われていると思うのですが、なぜこのようなことを始めようと思われたのですか?
伊藤: 今ヤフーでは、「UPDATE働き方」と称し、働き方を見直していこうと動いています。インターネットは人々の暮らしを便利にはしたけど、人々を幸せにしてるかというと、そんなに幸せ度が上がっているってわけではない。便利にしていたらいいじゃないか、ではなく、ちゃんとインターネットは人々の暮らしを幸せにしていかなきゃいけない。でも、人々の暮らしを幸せにするって全部はできないので、まずは働く人を幸せにしようと。
じゃあ、働く人を幸せにするってどうすればいいか?僕らは6,000人の社員がいます。その社員がだいたい起きている時間の3分の1くらいの時間を働いているので、その時間を幸せにできれば、働いている人を幸せにできるんじゃないかと考えまして。その考えのもと、「UPDATE働き方」で様々な取り組みを行っています。
先ほどもおっしゃったように、いろんなメディア等に出てますねって言われますが、加速したのは2016年10月に本社を移転させたタイミングです。そのタイミングで、オフィスを変えたいという点があり、働き方も変えていこうってことで、施策としては加速していきました。
川岸: 僕も何度か伺いましたが、めちゃめちゃ綺麗ですよね!コワーキングオフィスなんかもあって、印象的です。
伊藤: そうなんですよ。日経オフィス大賞のクリエイティブ・オフィス賞も受賞しました。
川岸: おめでとうございます!!
伊藤: 働き方をアップデートしようという中で、オフィスのありようもいろいろ工夫しています。
川岸: 「働き方改革」じゃなくて”アップデートしよう”っていう点が、ヤフーさんらしいですね。
伊藤: もともと私たちのビジョンとして、「UPDATE JAPAN」があります。”日本全体をアップデートしよう”という考えです。その中で、働き方もアップデートしようと考えています。どんな風に行っているかというと、いくつかあるのですが、”社員が安全に安心して才能と情熱を解き放って、世の中に貢献できる会社になる”というのを人事制度のコアバリューと位置付けています。
そして、2016年10月のちょうど移転のタイミングに、宮坂がCCO(チーフ・コンディショニング・オフィサー)という、社員のコンディショニングを考えるポジションに就きました。
川岸: CHO(チーフヘルスオフィサー)とか、CWO(チーフウェルネスオフィサー)っていう企業様も多い中で、”コンディショニング”というワードのチョイスが面白いですよね。”日々整えなきゃいけない”といった印象が、名前からもすごく感じます。
伊藤: “安心安全に心地よく体調を整え、仕事できる環境を整える”ということで、新設しました。これは宮坂自身がトップになり、社員の健康やコンディショニングを考えています。この辺りでも、いろいろなことを行っています。社内クリニックを作ったり、仮眠室にマッサージチェアを設置したり。
あとは社食なんですが、バイキング形式にしたり、健康を考えたメニューもたくさん出していて、ものすごく充実していますね。11階のフロアは全て社内レストランになっています。ここで提供されるメニューが、美味い!ヘルシー!しかも、17階にあるLODGE(ロッジ)と呼ばれる場所にも、ちょっとしたレストランがあるんです。
川岸: じゃあ、LODGE(ロッジ)で食べても良いし、11階の社内レストランで食べても良いんですね。
伊藤: はい。本当に割と健康的なメニューで。しかも美味いんですよ!(笑)
川岸: Facebookにめちゃめちゃ投稿されていましたよね。(笑)
伊藤: やっぱり美味しくないとみんな行かないんだけど、美味いんですよね。その上、健康面もキープしていて。そういうことで、割とみんなが社食に来るようになったんです。なんと加えて、朝食を無料で出しているんですよ、無料で。まぁ、売り切れ御免なんですけど、ある一定数の朝食を7時30分から提供していて、当然これも健康的なんです。
コンディショニングを整えるベースは食事にあると思っていて、そこは気をつけてやっていますね。朝から晩まで提供しているので、社食という手段を通じて、社員の健康改善に貢献しようと。
川岸: ですよね。食事は美味しさが大事というのは、僕らのサービスでも強く思っていることですね。
伊藤: しかも、社員証で決済できたりするので、何を食べたかデータが取れるんですよね。僕らが見れるのは、何月何日に何を食べたか、ってくらいなんですけど、データを蓄積していくので、将来的には、データによる健康管理もできるんです。
川岸: どういうものを好んで食べる傾向があるかっていうのも、自分のデータがそれぞれ見れるんですか?
伊藤: そうですね。今公開しているのは、”あなたは何月何日に、いくらで、何を食べた”とか。当然、とっている栄養素も分かるわけです。そうすると、健康なデータと組み合わせれば、データに基づく日々の健康管理を行うことができますよね。それはまだ、データを取り始めているところです。そんな形で、クリニックを社内に作ったり、食事に気をつける仕組みを作ったりしています。
今回は「食」を中心とした健康管理の取り組みについて、お話を伺いました。次回、中篇では、ヤフー株式会社の働く時間や場所についてなど、深堀りしていきます。お楽しみに!
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