企業の健康経営
健康経営の推進にはイベントが効果的!楽しみながら社員の健康意欲を高めるコツ
近年、働き方改革による勤務環境の変化や、労働者の高齢化によって、健康に不安を抱える従業員が増えてきています。 それに伴い、従業員の健康維持や改善に取り組む企業も …
皆さんは「働き方改革」という言葉をご存知でしょうか。
近年、日本では少子高齢化により生産年齢人口が減少してきています。
さらに、育児や介護と仕事を両立しなければならないなど、それぞれの労働環境も著しく変化してきています。
そのようななかで、企業は今まで以上に社員のワークライフバランスを考慮する必要が出てきていました。
「働き方改革」とは、社員1人ひとりが事情に応じて多様な働き方を選択できる、より働きやすい社会の実現を目指した労働環境の改善のことです。
働き方改革の実現に向けて多くの企業が努力をしている中、今だにニュースで長時間労働の問題を耳にします。
休暇がほとんどない、給与に反映されないサービス残業が横行しているなど、心身に大きな負担を強いられながら働く人々がいることが問題視されています。
こういった問題に対し、単純に休暇を増やす、残業時間を減らすなど場当たり的な対応をしても、本質的に社員のワークライフバランスが改善されるわけではありません。
真の意味で働き方改革を遂行するためには、労働環境を悪化させている原因を模索し、1つずつ解決していくことが大切です。
そこで今回は、社員が働きやすい環境づくりを目指す「オフィスレイアウト」を例に、有意義な働き方改革をご紹介いたします。
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そもそもオフィスのレイアウトとは、どういったものなのでしょうか。
オフィスのレイアウトとは、「企業活動のための事務室を設定し、事務作業の能率的遂行のために、備品、機械器具などの配置を計画すること」です。
オフィス内の備品や機械器具を無秩序に配置してしまうと、社員の作業効率が低下し、企業の生産性が下がる恐れがあります。
生産性の低下は、労働時間を無駄に伸ばすことにつながりますので、オフィスのレイアウトは社員の労働環境に影響を与える重要な要素です。
先ほど例に挙げた長時間労働問題の解決手段の一つとして、オフィスのレイアウトを改善し、社員の作業効率を上げて労働時間を短縮するというのは有意義な働き方改革と呼べるでしょう。
働き方の変化に合わせてオフィスのレイアウトを改善することは、長時間労働の是正に一定の効果があると考えられます。
オフィスのレイアウトの重要性を述べましたが、レイアウトの方法は多種多様なため、自分達の企業(オフィス)に合ったレイアウトを作成していくことが重要です。ここでは、レイアウトを計画する上で気を付けるべき点を紹介します。
次のようなレイアウトにすると、生産性が下がってしまう恐れがあるため注意してください。
1つ目は、オフィスで利用する「備品」のレイアウトです。
作業効率を上げるために、様々な機械器具などの備品を設置することがあると思いますが、やみくもに備品を設置するのはよくありません。
オフィス内が混雑し、作業がしにくい環境になることがあります。
作業効率を意識して備品をレイアウトしましょう。
2つ目は、オフィス内の「動線」です。
先程の備品にも関連することですが、作業をする人たちの動線を意識してレイアウトしなければ、狭い道の中をすれ違ったり遠回りすることになり、作業効率の低下につながります。動線を分断するような行き止まりはないか、誰も使っていない動線はないかなど、一度社内の動線をチェックしてみましょう。
また会議室においては、前に出てプレゼンテーションすることを念頭に、どの座席からでも発表者がスムーズに移動できるように動線を確保しておくことも大切です。
自分たちの企業に合った「働きやすいオフィス」のレイアウトを作成し、長時間労働を是正してよりよい職場環境を目指すことが大切です。
社員が「働きやすいオフィス」を実現していくと、作業効率が改善され、生産性が向上します。
働き方改革というのは、単に社員のワークライフバランスを改善するのだけではなく、企業の経営状態も改善することが重要です。
レイアウトを変更する上で、作業効率だけでなく、社員同士のコミュニケーションが生まれやすいレイアウトになっているか、また社員の健康を維持できるレイアウトになっているかを意識しましょう。
具体的にどのようにオフィスをレイアウトすると「働きやすいオフィス」を実現することができ、働き方改革に繋がっていくのでしょうか。
企業によって働く社員のニーズや理念が異なるため、どの企業にも当てはまるような万能なレイアウトはありませんが、他社の事例を参考にしながら考えると進めやすいでしょう。
今回は、働き方改革に向けたオフィスデザイン・レイアウトに携わる「株式会社ヒトバデザイン」(https://hitoba-office.com/)のホームページより、働き方改革を目指すためのオフィスのレイアウト例をいくつかご紹介します。
自由に使える柔軟な空間づくりというのは、働き方改革を目指したオフィスのレイアウトの1つと言えるでしょう。
例えば、アメリカのある自転車部品メーカーでは、オフィス内に社員が持参した自転車で移動できる専用のコースがあります。さらに、各所に自転車ラックが配備されており、社員は自転車で自由に行き来をすることができます。
また、イタリアのスケートボードブランドのオフィス&ショップでは、オフィスにスケートボードを楽しめるボウル(舞台)が設置されており、社員は自由にスケートボードを行うことができます。
このように、オフィスが働くためだけの場所でなく趣味の時間も楽しめる空間になれば、社員は適度に息抜きをすることができ、働き方改革につながっていくのではないでしょうか。
多様な働き方を実現するには、社員が協働して作業を進めることが大切です。
そのためには、社員同士のコミュニケーションを促進するようなオフィスレイアウトにする必要があります。
例えばオランダのベビー用品メーカーでは、オフィス内に温室庭園があり、社員がリフレッシュするためのカフェテリアのスペースもあります。
落ち着いた雰囲気の中でリラックスできるだけでなく、社員同士のコミュニケーションを促進する働きも持ったレイアウトになっています。
また、フランスのレンタル会社では、オフィス内のレイアウトがまるで公園のようになっており、各所に芝生やベンチが設置されています。社員が様々な場所でリフレッシュし、コミュニケーションをとれるようになっています。
このように、社員同士のコミュニケーションを促進できるオフィスづくりをしていくことで、協力して仕事を行うことができる労働環境を築くことができ、結果として労働時間の短縮や働き方改革の実現につながっていきます。
この点は後ほど、より詳しく解説いたします。
自由な空間づくりやコミュニケーションを促進するためのスペースなど、従来のイメージを覆すようなオフィスのレイアウトをご紹介してきましたが、オフィスの最大の目的は業務を効率的に進めることです。
効率的に作業を行うことができるオフィスのレイアウトというのも、働き方改革において重要です。
例えば、ロシアのインテリア会社では、オフィス内に自社の商品がレイアウトされています。受付や応接室など、オフィス全体がモデルルームになっているため、商品開発のアイディアにもつながります。
また、日本のソフトウェア会社では、社内にスタジオやシアタールーム等、必要最低限の設備は揃えながら、その他の機材は極力廃棄を行い、無駄のない作業スペースを意識して、オフィスをレイアウトしている事例もあります。
この企業では、今までは部署ごとに分けていた作業場所も、オープン空間のコミュニケ―ションが取りやすい環境にすることで働き方改革を目指しています。
このように、オフィスのレイアウトを見直すことで余計な機材を減らしたり、作業を効率化し、より働きやすい労働環境を実現しましょう。
効率的に作業を進めるにあたって、事前の打ち合わせや会議というのはとても重要な要素です。
社員の意見が活発に出る環境になっているか、集中できるレイアウトかなどの視点から一度会議室のレイアウトを見直してみましょう。
有意義でフレキシブルな会議が行えれば、会議時間の短縮にもつながるため、会議室のレイアウトを改善することは働き方改革につながります。
例えば、アメリカのセキュリティソフトウェア会社では、オフィス内にまるで日本の旅館のような大きな畳の部屋があります。
椅子に座っての長時間の会議をすると、想像以上に疲労が溜まり、集中が途切れてしまうことがあります。畳の部屋で座ったり、寝転んだりリラックスした状態で会議ができるというのは、社員の健康にも配慮したレイアウトといえるでしょう。
また、スペインの保険会社では、ガラスの筒でできた未来的なデザインの円柱会議室がオフィス内に存在します。
これには、顧客の個人情報を取り扱うため確実性、透明性、信頼性を提供するというメッセージも含まれています。
さらに、壁ではなくガラスで仕切られているため、全ての会議室を見通すことができ、閉塞感を感じることなく会議ができるようになっています。
このような、社員がリラックスできる会議室というのは、従来のイメージと異なるものであり、働き方改革を目指したレイアウトづくりだといえるのではないでしょうか。
働き方改革を実現するために、コミュニケーションは重要な役割を持ちます。
今も、多様な人がさまざまな事情を抱えて同じオフィスで働いていると思いますが、働き方改革がより進めば、さらに多様化は進みます。
社員同士がお互いを理解し、協力し合えば業務がしやすくなりますね。
社内のコミュニケーションを向上させるためには、個人のコミュニケーション能力だけが問題ではなく、オフィスのレイアウトなどを変更することでも実現できます。
例えば、部署ごとに部屋が分けられ、その中にデスクがレイアウトされた従来のオフィス形式を採用している企業で、複数の部署が関わるプロジェクトを立ち上げたと想定してみましょう。
プロジェクトのメンバーが集まるためには、決まった日時に会議室を予約し、会議を行って方向性を決め、疑問点があれば、電話やメールなどの手段を使って解消していくのが通例でしょう。
しかし、少し厄介なことが発生した時には、会議を招集して解決すべきなのか、メールや電話で済ませていいものなのか、判断に迷うこともあるでしょう。
そんな時、社員が固定の自席を持たず、社内で席を自由に選べるフリーアドレス制のレイアウトを採用している企業であれば、意図的に近くの席で作業しておくことでメンバーにすぐ尋ねることができますし、さっと集まって話し合い短時間で解決できることもあります。
複数のプロジェクトを同時進行している場合や、スピードが求められるような案件の場合は、オフィスのレイアウトがこのように異なっているだけで、コミュニケーションの質や量に違いが出て、成果や効率が変わってくるでしょう。
働き方改革を実践している企業ではオフィスの滞在時間が短い短時間勤務や、そもそもオフィスに出社しないテレワークなど多様な働き方が生まれています。
このような働き方改革が行われている中でのコミュニケーションは、より重要度を増しています。
人は情報の多くを視覚から得ている生き物ですので、顔をあわせる時間が少なくなれば、相手の情報の中でも、特に健康状態や精神状態を知る機会も少なくなります。
ですから、働き方改革の中では意識的にコミュニケーションを図ろうとしなくては、職場の一体感をつくり出すことはおろか、対面のコミュニケーションも満足に取ることが難しいということです。
業務に必要なコミュニケーションを企業は推進しがちですが、実は、雑談と思えるような内容の話をしておくことも大切です。
例えば、従業員の業務に対する不満のつぶやきを聞くことができれば、希望に合った業務ができる環境づくりを進められるなど、対策をとることができます。
また、他愛もない趣味の話をしたつもりが、業務で趣味を生かしたイベントを実施することになったなど、社員間で情報が共有できていれば、その情報を生かした新たな展開に及ぶこともあり得るのです。
コミュニケーションの点からオフィスレイアウトを考えてみましょう。
フリーアドレス制を採用したオフィスレイアウトの場合、座る度に隣の席にいる人が変わるので、新たな交流が生まれやすくなります。
フロアのレイアウトや自席を上司から決められていた以前と比較すると、こうしたことも働き方改革といえるかもしれません。
光量や空調、席の前に広がる風景や自分で選んで座っており、リラックスしている状態なので、コミュニケーションも図りやすくなっているかもしれません。
このように、オフィスのレイアウトによって社員同士のコミュニケーションは変わってきます。
いきなりフリーアドレス制のレイアウトは難しいという場合でも、デスクとイスを整然と並べるのではなく、ジグザグにレイアウトするだけで、ほかの社員と接点が増えます。
企業の中には、放射状にデスクをレイアウトし、そのまわりを回遊できるようにしてコミュニケーションを図りやすくしているところもあります。
さらに簡単なオフィスレイアウトの方法として、パーティションを撤去するだけでも、隣り合っていたけれど、顔が見えなかった隣人との交流が図れます。
非常に簡単に思えるレイアウトの変更だけでも、社員のコミュニケーションは変わってきます。
自社で簡単にできるレイアウト変更を行うと、すぐに変化が見られるかもしれません。
オフィス内の席のレイアウトだけでなく、すぐに使える打ち合わせスペースを設けたり、思いついたアイデアを描くホワイトボードを用意したりするなど、コミュニケーションを強化していくにはさまざまな方法があります。
多くの企業で予約しないと会議室が使えなかったり、アイデアは書類にまとめて分かるように提示しなければいけなかったりといった状況を考えると、こうしたことを実践するのは働き方改革といえるかもしれません。
休憩スペースなどをレイアウトするのは空いているスペースがあった場合でいい、などと考えてしまうかもしれませんが、実はとても重要です。
オーストラリアのシドニー大学の研究者が世界20カ国の成人を対象にした平日の座位時間についての調査では、日本人は20カ国で最も長い1日420分(7時間)であると分かりました。
さらに、オーストラリアの45歳以上の男女22万人を対象に、約3年間の追跡調査を行い、死亡した人の生活スタイルを調べたところ、座る時間と死亡率が関係していることが分かりました。
明治安田厚生事業団体力医学研究所が行った調査では、1日9時間以上座っている成人は7時間未満の人と比べて糖尿病を患う可能性が2.5倍高くなるという結果が出ました。
糖尿病だけでなく、長時間座り続けることで血流や筋肉の代謝が低下してしまい、心筋梗塞や脳血管疾患、肥満、糖尿病、がん、認知症などの危険性も指摘されています。
30分に1回立ち上がって動くと、座りすぎに起因する健康リスクが軽減されるといわれています。
休憩スペースをしっかりレイアウトしておき、社員が歩いて行き休める状況を作っておくことは、まさに働き方改革につながりますし、健康経営の一環としてもとても重要です。
休憩スペースには座りやすいソファや観葉植物などをレイアウトし、くつろげる環境にしておくといいでしょう。
スペースがあるようでしたら、トレーニングができるようなステッパーなどの運動器具を意図的に置いておくのも良いでしょう。
運動することで血流が良くなり、疲れが取れやすくなる積極的疲労回復の効果が得られます。
また、軽食やドリンク類が用意されていると、そこでほっと一息付けるほか、飲み物を買いに行くという理由で離席しやすくなるでしょう。
ここでしか購入できないような商品だったり、定期的に商品が入れ替わったりすると「どんなものがあるかな」と期待するようになりますので、オフィス内に新たな楽しみが生まれます。
ここまで、様々な企業のオフィスレイアウトについて紹介してきましたが、最後にオフィス内にある「社員食堂」のレイアウトについてご紹介します。
社員食堂は、社員のほとんどが集まる場所で、コミュニケーションのきっかけづくりになる場所です。しかし、社員食堂を導入するためには多くの費用や時間がかかります。また、社員食堂導入後も、維持費や人件費がかかるため、なかなか導入に踏み切れないという企業は多いのではないでしょうか。
そんな企業におすすめなのが、オフィスで手軽に野菜や果物・無添加のお惣菜が゙食べられる「置き野菜」サービスの「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」です。
今回は、「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」の福利厚生サービスを例に、働き方改革を目指したオフィスのレイアウトを考えていきます。
「食」で社員の健康を支える置き野菜サービスとして、「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」というものがあります。
「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」は、オフィスに設置された冷蔵庫(冷凍庫)に野菜やフルーツ、惣菜などを定期的に届けてくれる福利厚生のサービスです。
また、ランチだけではなく、朝食を抜いてしまった際や、小腹が空いた時にも手軽に食べるものが多く、働き方改革としても有効な手立ての1つです。
他にも社員同士のコミュニケーションが福利厚生のサービスによって活性化するというメリットもあります。
「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」のサービスがあれば、社員が同じ場所に集まって、全員で野菜や果物を楽しみながら食事ができるスペースがオフィス内に生まれてきます。例えば、食堂に冷蔵庫を設置するのも良いでしょう。
冷蔵庫(冷凍庫)の周りに、社員が交流できるスペースをつくるなどオフィスをレイアウトしていけば、職場の雰囲気も変わり、働き方改革に繋がるのではないでしょうか。
OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)では、全国各地から厳選した野菜やフルーツ、ヘルシーな農産加工品を取り揃えています。
また、季節ごとに旬の食材を取り入れ、毎月20種類以上の商品をお届けしています。
四季や地域のおいしさを味わいながら体を整え、最高のパフォーマンスを出せるよう食を通じて「健康経営」「働き方改革」を支援しております。
例えば、季節の果物や旬の野菜などを個別にパックしたものや地方の特産品を使ったジュースやサラダなど、多種多様な商品が揃っており、話題にも事欠かないラインナップとなっています。
働き方改革を実現するための1つの手法としてオフィスのレイアウトについて紹介してきました。
一見すると、働き方改革とオフィスのレイアウトには何も関係が無いように思えますが、働き方改革もオフィスのレイアウト改善も目指しているものは社員の労働環境の改善です。
働く人たちが効率よく働けるように、オフィスのレイアウトの見直しをはかることは働き方改革を進めるうえでも重要な取組みなのです。
これからの日本は、労働人口が更に減少し、社員一人にかかる負担も増えてくることが予想されます。
一人ひとりがより働きやすい環境を目指し、まずは身近なオフィスのレイアウトから見直してみてはどうでしょうか。
社員の健康改善につながる新しい福利厚生
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