福利厚生制度
福利厚生がない!そのリスクやデメリットと企業側が取るべき対策
福利厚生は、企業にとって、自社のプロフィールを確立するために「縁の下の力持ち」のような働きをするものなのかもしれません。 福利厚生は、企業の実績や経営方針、企業 …
さまざまな属性を持つ従業員が、多様な働き方をしている中、オフィスの福利厚生も多様化しています。
今、オフィスにはどのような福利厚生が求められているのでしょうか。
オフィスで採用されている福利厚生を見直したい、新たな取り組みを行いたいなどと考える方のヒントとなるよう、定番の福利厚生からユニークな取り組みまで事例を挙げつつ紹介します。
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置き型健康社食の『OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)』
目次
法定外福利厚生の取り組みで企業イメージを向上させているケースが、最近は多く見られます。
制度を充実させるには費用がかかりますが、生み出す効果も大きく、従業員に働きやすい環境を提供し、モチベーションやパフォーマンスを向上させ、従業員の満足度を上げるためには欠かせません。
具体的にどのような福利厚生がオフィスで人気なのかを5つ、具体例と共に紹介します。
まずは、食事関連の福利厚生が挙げられます。
オフィスワークで疲れた心身に栄養を補い、リフレッシュさせることにつながるでしょう。
食事関連の福利厚生で代表的なものは、社食です。
オフィスにいながら、できたての食事を食べれば、元気もわいてくるでしょう。
ただし、社食を設けるためには厨房や飲食スペースなどが必要で、既存のオフィス内に収めるのは難しいといえます。
そこで、社食に代わるものとしてオフィスで人気が上がってきているのが、社食サービスです。
常温品だけでなく、冷蔵・冷凍された食品が用意され、必要なのは、電子レンジなどの機材を設置するスペースだけ。
従業員は、冷たいものや温かいものを食べたいときに、すぐにオフィスで食べられます。
オフィスで働く人には休憩・リフレッシュに関連した福利厚生も人気が高いです。
たとえば、オフィス内に昼寝に適した仮眠室を設けている企業もあります。
短時間の睡眠をとれば、その後の業務への集中力が上がるといわれており、従業員の心身もリフレッシュでき、企業にも大きなメリットがあるといえるでしょう。
さらに、静かに休養するのではなく、体を動かすことで疲労回復ができる「積極的疲労回復」をねらい、オフィス内に筋力トレーニングなどが可能なスポーツジムを設けている企業もあります。
オフィスで働く人に根強い人気があるのは、学習・知識関連の福利厚生です。
具体的には、業務に必要な資格の取得支援などで、資格取得後には資格手当を給料を上乗せする企業もあります。
従業員のスキルが上がれば、企業の生産性もアップしていくはずで、目に見えて費用対効果を実感しやすい福利厚生といえるでしょう。
ほかにも、スキルアップのために就学する従業員に休職期間を設けている企業もあります。
多くの企業に導入されているヘルスケア関連の福利厚生は、多くの従業員が対象となりやすいため、おのずと人気も高まります。
たとえば、人間ドックなどの健康診断の費用は、高額になりがちなため、従業員から喜ばれるでしょう。
従業員自身が健康状態を確認することになり、健康意識の向上につながるはずです。
また、ヘルスケア関連のスマートフォンアプリを企業が契約し、従業員に提供するという方法もあります。
日頃から従業員が健康向上に取り組むためのきっかけになるでしょう。
育児関連の福利厚生が設けられていれば、出産・育児による退職を防ぐことができます。
企業内に託児施設を設けている場合は、自宅近くの保育園に子どもを預けるよりも登園・降園がスムーズに行えるため、忙しい子育て世代の従業員には喜ばれるでしょう。
休日に親子で参加できるイベントや遊園地などの優待券などを提供している企業もあります。
現在日本には、非常に多彩な福利厚生があります。人気の福利厚生制度についてお伝えしましたが、オフィスに最適な福利厚生のうち、具体的にどういったサービスの従業員満足度が高いのかご紹介します。
やはり従業員から圧倒的に支持されているのが食事関連の福利厚生です。
経済的負担が軽くなるだけではなく、健康増進やオフィス内コミュニケーションの活性化につながるとあって、外部サービスも豊富です。
従来型の社食等に比べて簡単かつ低コストで導入でき、近年注目を集めているのが設置型の社食サービス、オフィスコンビニです。
オフィスコンビニはオフィス内に専用の什器を設置し、そこからいつでも好きな時に商品を購入できるサービス。忙しくてオフィスから出られない時や、ちょっと小腹が空いた時に便利です。
数あるオフィスコンビニの中でも、安全で美味しい国産野菜を中心としたサラダやスムージー、サラダチキンやヨーグルトといったヘルシーな軽食や無添加のお惣菜、フルーツを中心に提供しているのが 「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」 です。
普段の生活ではつい不足しがちな野菜を、オフィスで手軽に好きなタイミングで食べられるため健康志向の方に特に人気で、社員の健康改善にもなるとして累計10,000拠点以上(2024年2月時点)で導入されています。
オフィスグリコは大手食品メーカーの江崎グリコが提供するオフィス向け置き菓子サービスの先駆けで、チョコレートやビスケット、スナック菓子、アイスクリームといったグリコ製品を100円〜購入できます。
「なんだか口が寂しいけれどコンビニに行くほどでもない」というときに、ついつい買ってしまう人が多いようです。
オフィスで仕事をする方に人気なのが、仕事中に一息つきたいときに嬉しいカフェサービスやリフレッシュスペースです。
1日のほとんどの時間をオフィスで座り続けるようなデスクワークだと、「集中力が切れて仕事が捗らない」「疲れたから少し休憩したい」という方も多いのではないでしょうか。
そんな時に従業員が休憩できるスペースをオフィスに設置すれば、リフレッシュしながら業務効率改善にもなり一石二鳥です。
オフィスコーヒーサービスの中でもよく知られているのが「ネスカフェアンバサダー」です。
コーヒーマシンが無料でレンタルでき、定期的にコーヒーの専用カートリッジがオフィスに送られてくるので、いつでも気軽に、低コストで本格的なコーヒーを楽しめます。
仕事中に少し休憩したいという時にぴったりで、コーヒーを通して従業員同士の会話が増えたという声も多い人気のサービスです。
オフィスにリフレッシュスペースを設置する際は、利用する人がくつろげるような工夫が必要です。
同じオフィス内でも普段仕事をしているスペースから少し離れたところにあること、観葉植物やソファを配置し、リラックスできるようなインテリアにすること。
コーヒーマシンや雑誌などを置いて、各々が気分転換できるようにすることの3点に留意すると良いでしょう。
働き方改革によって自分の時間が増え、学習や読書を始めたという声も多く聞かれます。新たに何かを学びたい、読書をしたいという方にとっておきのサービスをご紹介します。
食育マルシェは、オフィスへの訪問講座に加えてウェビナー形式の開催も可能な、テレワーク時代におすすめの食育に関する福利厚生です。
月替わりの食育をテーマにした参加型のセミナーを受けられ、申し込めばセミナーに登場した野菜を実際に食べられるサービスとなっています。
栄養士や調理師、野菜ソムリエが講師となり、クイズなどを楽しみながら野菜について学んだり、食生活の改善や健康づくりを行ったりできます。
「読書の機会を増やしたい」「読書を人材育成に役立てたい」という方には、オフィスに本を毎月お届けする「オフィス書店」がおすすめです。
企業にそれぞれ担当がつき、定期的なヒアリングを行いながらその企業に合った本を届けてくれるので、オフィス内の少ないスペースで常に新しい本との出会いを提供し、従業員のスキルアップを図ることが可能です。
スキルアップ支援プログラムの一つとして、独自に書籍購入支援制度を設けている企業もあります。
ビジネス書、自己啓発本など従業員の自己成長に役立つ書籍の購入費を補助する制度で、「書籍購入の経済的負担が減った」「読書量が増えた」「業務改善につながった」など、双方にとって嬉しいメリットがあるようです。
在宅ワークが増えたり、ジムに行く機会が減ったりして、運動不足に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そのような方におすすめなのが、ヘルスケア関連の福利厚生です。
スポーツクラブの法人会員は以前から人気の高い福利厚生です。近年人気なのは、Office de Fitness。スポーツインストラクターが直接企業を訪問し、お昼休みや終業後にフィットネス教室を開催してくれます。
目的・種目ごとにさまzまなインストラクターがおり、多彩なプログラムから人数や設備に合わせて自由に選べるので、「従業員の健康づくりを支援したい」「社内のコミュニケーションを活性化させたい」場合におすすめです。
一風変わったヘルスケア関連の福利厚生が「オフィスお風呂」です。
職業別、企業別にお風呂診断を実施・現状分析することで、従業員一人一人が改善ポイントやおすすめの入浴方法を知ることができ、オフィスにある置き入浴剤を持ち帰って自宅で自分に合ったお風呂に入れるというプログラムです。
疲れ方は勤務先やその人その人で違います。その人の悩みに合った入浴剤を使用することで、効率よくリフレッシュできます。
育児関連の福利厚生というと休暇制度がイメージしやすいですが、子育てをしながら働きたいという従業員をより手厚くサポートできるサービスをご紹介いたします。
Relo育児コンシェルジュは、仕事と子育てを両立させる従業員を応援するトータルサポートサービスです。「育児応援サイト」「育児相談窓口」、保育園への入園をサポートする「保活コンシェルジュ」、育児から職場復帰まで毎日相談できる「常駐対応」など、子育て世代の悩みをプロに相談できるサービスが揃っています。
育児中も安心して働くことができ、スムーズな復職までサポートできるので、優秀な人材の確保にも役立ちます。
先に紹介したような福利厚生以外にも、まだまだ多くの取り組みがオフィスで行われています。
たとえば、朝食を無料で提供する企業は、福利厚生で従業員の健康に寄与するだけではありません。
従業員の早朝出社も可能とし、通勤ラッシュを避け、オフピーク通勤を実現できるのです。
ほかにも、書籍の購入費を補助し、読了後は従業員専用の図書館の蔵書にするような取り組みや、二日酔い休暇や失恋休暇などの制度もあります。
近年、福利厚生は、就職活動時の会社選びの場面でも重要視されており、「マイナビ 2024年卒大学生活動実態調査」(2024年春に卒業予定の大学生と大学院生が対象/有効回答数3,895件)によると、企業の福利厚生を「勤務地・仕事内容・給料と同じくらい関心がある」と回答した学生が63.4%にも上りました。
「福利厚生と聞いて、就職先にあったらうれしいもの・求めているもの」の問いに対しては、以下のような結果が出ています。
【福利厚生と聞いて、就職先にあったらうれしいもの・求めているもの(複数選択可)】
1位 休暇制度(特別休暇、リフレッシュ休暇、介護・看護休暇など) 77.5%
2位 諸手当(住居手当、子ども手当、食事手当など) 74.1%
3位 各種補助(通勤費、通信費など) 53%
4位 退職金制度 44.3%
5位 自己啓発(資格取得補助など) 42.6%
心身を休めるための休暇制度や、生活に直結するお金周りの諸手当や各種補助に人気が集まりました。
4位の退職金制度は、前年度の回答と比較して最も割合を下げ、13.7ポイントとなり、すぐに利用できるような制度に注目が集まっていることがうかがえます。
近年、オフィス内の環境整備を目的とした福利厚生を充実させる企業も増えています。
福利厚生制度を充実させると、企業にとっても従業員にとってもさまざまな利点があるでしょう。
今やほとんどの企業が何らかの法定外福利厚生制度を取り入れていると言われますが、あえてコストをかけるメリットはどのようなところにあるのでしょうか。
福利厚生の一環としてオフィス内の環境整備を行うことは、従業員の働きやすさに直結します。
社員食堂、社内リフレッシュスペースなどの設置によって従業員がより良い環境で仕事できるようになると、働きやすいだけでなく、同時に健康増進も期待できるでしょう。
従業員が働きやすくなるよう、オフィスの環境を整えるための福利厚生を導入すると、ワークライフバランスが整いやすくなり、従業員の企業に対する満足度向上につながります。
また、優秀な人材の流出に嘆く企業が多い中、業務効率や働く意欲が向上し、離職率の低下が見込まれるでしょう。
充実した福利厚生は、対外的にも「安定した経営基盤を築いており、人材を大事にしている」というイメージアップを図れ、企業のアピールポイントとして採用活動においてもメリットとなります。
求職者は就職先を探す際、仕事の内容や給与面だけでなく、福利厚生も重要なポイントです。
福利厚生の充実、つまりオフィスの働きやすさや環境の良さをアピールすることで、他社と差別化を図り、採用活動を優位に進めることが期待できるでしょう。
健康経営に取り組み、従業員の食への意識改革を促したいと、社食サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」を導入した企業の事例を紹介します。
ビジネス・スクールユニフォーム事業を軸としたニッケグループのソリューションカンパニーである株式会社株式会社ナカヒロ(大阪市)は、9拠点、約120名が在籍する企業です。
オフィスへの商品入荷情報などをメール配信し、社内への周知を行ったことで、従業員の中からヘビーユーザーが生まれています。
「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」が社内にあることで、健康意識が高まるだけでなく、商品を話題にした新たなコミュニケーションが図られるようになったそうです。
こちらの事例について詳しくはインタビュー記事をご覧ください。
今回はオフィスに最適な人気の福利厚生制度を様々なジャンルから見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
福利厚生がいくら充実していても、従業員に利用されなければせっかくの投資も無駄になってしまいます。
時にはヒアリングや見直しを行い、本当に必要とされる福利厚生サービスを提供することで、より働きやすく、多くの従業員に満足してもらえるような環境づくりに取り組んでいきましょう。
コストを抑えて福利厚生を充実!新しいオフィスコンビニ
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