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福利厚生制度
-2019.09.17.Tue
オフィスの休憩室などで軽食やドリンクが入った小さな冷蔵庫やたくさんの種類の食品を販売している自動販売機を見かけたことはありませんか?
これは、オフィス内で気軽に利用できることから人気となっている「オフィスコンビニ」と呼ばれるものです。
近年、福利厚生の一環としてオフィスコンビニを導入する企業が増えてきています。
オフィスコンビニは、自動販売機形式や、冷蔵庫を設置するものなど様々なサービス内容のものがあります。
福利厚生サービスとして注目されているオフィスコンビニの人気の理由やサービスの選び方、各オフィスコンビニの特徴を比較してご紹介していきます。
目次
オフィスコンビニとは、オフィスの中に冷蔵庫や専用のケースなどを設置して、軽食やドリンクなどを提供するサービスのことです。
オフィスコンビニという名称ですが、美味しいお惣菜を提供するオフィスコンビニも数多くあります。
社員は、オフィスに居ながら設置された小さなコンビニから手軽に食品を購入し、その場で食べることができるのです。
仕事が忙しくて外出する時間がない場合でも、オフィス内でいつでも利用できるため、買いに行く手間が要らず忙しい人にとっては非常に便利なサービスです。
大手のコンビニエンスストアをはじめ、オフィスコンビニへの参入企業は増加しています。
また、オフィスコンビニの導入コストは、社員食堂などに比べ低いため、取り入れやすいことも特徴のひとつです。
オフィスコンビニは、低コストで導入できるだけでなく、配達から商品の補充までサービスに含まれているためメンテナンスの手間もかかりません。
設備投資が必要な社員食堂などと比較すると、より手軽に導入することが出来ます。
オフィスコンビニが人気となっている背景には、導入コスト以外にも様々な理由があります。
ここでは、企業側の視点と社員側の視点とでそれぞれ、人気が高まっている理由について見ていきましょう。
社食と比較して導入コストが低く、取り入れやすいことが特徴のオフィスコンビニですが、企業にとってのメリットはその他にも以下の4つがあげられます。
・社員の健康をサポートできる
・福利厚生の充実によるイメージアップ
・生産性の向上が期待できる
・災害時の備蓄になる
具体的に内容を見ていきましょう。
オフィスでのランチでは、どのようなものを食べていますか?
デスクでおにぎりやパンを食べて簡単に済ませている社員も多いのではないでしょうか。
手作り弁当を持参している人や、社員食堂で食べる人と比較して、コンビニのおにぎりやパンを頻繁に食べている人は栄養バランスが崩れがちです。
仕事が忙しいと昼食を抜いてしまう、なんていう人も多いかもしれません。
そんなとき、健康的なメニューを提供してくれるオフィスコンビニを利用すれば、比較的簡単に社員の健康を自然とサポートすることができます。
社内で手軽に健康的な食事を摂ることができれば、気軽に栄養バランスを整えることができます。
そして、社員の健康状態が良くなれば、体調不良による欠勤者や休職者が減るので会社全体の生産性向上も期待できます。
オフィスコンビニは、食事補助の福利厚生として導入することができますが、食事補助は他と比較しても人気のある福利厚生となっています。
2015年にマンパワーグループが調査した「実際にあった福利厚生でよかった思うもの」の1位は「食堂、昼食補助」でした。
食事補助は誰もが使え、かつ家計を助けることにも繋がるため満足度が高い傾向にあるようです。
また福利厚生が充実しているかどうかは、就活生が企業を比較する際に注目しているポイントの一つでもあり、「社員を大切にしてくれる」というイメージにも繋がりますので、企業のイメージアップにもつながります。
【出展】マンパワーグループ
https://www.manpowergroup.jp/client/jinji/surveydata/150422_01.html#_ebcv=3kxCAMrX.liskul2so.1
社員の健康状態が悪いと、健康な状態と比較して当然ですが仕事のパフォーマンスは落ちてしまいます。
そのため、社員の健康を食事からサポートし、社員が健康で活き活きと働く状態を作ることで、個々のパフォーマンスを向上、それにより企業全体の生産性向上が期待できるのです。
オフィスコンビニには健康的な食事の提供にこだわったものもあるので、健康サポートという面ではぜひチェックしてみると良いでしょう。
オフィスコンビニは毎日のランチだけでなく、災害時の備蓄としても機能します。
災害が起きた場合も、設置しているオフィスコンビニの軽食やドリンクを非常食代わりとして活用することができるからです。
万が一会社に泊まることになったとしても、軽食やドリンクが社内にあると安心ですね。
オフィスコンビニのなかには、比較的賞味期限が長いものを提供している会社もあります。
普段食べ慣れていない非常食よりも、食べ慣れた食事の方が安心感があるのではないでしょうか。
オフィスコンビニは、企業にとって様々なメリットがあることがわかりましたが、社員にとっても、外食や外で購入する場合と比較すると大きく3つのメリットがあります。
・ランチを買いに行く手間が減る
・ランチ代の節約となる
・時間の制約なくいつでも利用できる
では、具体的にご紹介していきましょう。
オフィスに社員食堂がない場合や近くに飲食店がない場合に、コンビニにランチを買いに行く方は多いのではないでしょうか?
しかし、雨の日や、仕事が忙しい時にわざわざ外に買いに行くというのは、かなり手間だと感じてしまいますよね。
また、多くの企業の昼休みは12時~13時に集中していることが多いです。
お昼どきにコンビニにランチを買いに行くと、レジに長蛇の列ができているということは珍しくありません。
一方、オフィスコンビニはオフィスの中にあるので、外に買いに行く場合と比較して手間や買いに行く時間を大幅に節約することができます。
つまり、オフィスコンビニを利用すれば、貴重な昼休みの時間を有効活用することができるのです。
外食や外出と比較して手間や時間がかからない点は、オフィスコンビニ導入の大きなメリットといえます。
オフィスコンビニを利用すると、外食やコンビニで買う場合と比較してランチ代の節約になります。
オフィスコンビニの価格は、1個100円~など、リーズナブルな価格で設定されていることが多いためです。
コンビニで500円のお弁当を購入した場合と、オフィスコンビニで100円のものを2点購入した場合(100円×2個=200円)で比較してみると、1日あたり、500円ー200円=300円を節約することができます。
1カ月の勤務日数を20日と仮定すると、300円×20日=6,000円もの節約になるのです。
もちろん、200円分の購入では食事の量として足りないこともあると思いますので、あくまで6,000円は目安ですが、たとえ1日だけ利用したとしても節約になります。
節約したお金は、自身のスキルアップやリフレッシュなどプライベートで使えるので、とても有意義ですね!
オフィスコンビニは社内に設置されているため、いつでも利用できるという利便性がポイントです。
これは、社食や宅配など他の食事補助と比較しても大きなメリットと言えるでしょう。
時間の制約がなければ、残業時や早朝出勤時など、自分の都合の良いタイミングで利用できるため、社員にとってもメリットがあるのです。
社食と比較すると手軽に取り入れられる点が特徴ですが、では実際に導入を検討する場合には、どのような点を比較すべきなのでしょうか。
ポイントは大きく6つあります。
・商品ラインナップ
・商品価格
・導入・維持の費用
・支払方法
・実績や評判
・利用可能エリア
それぞれ具体的に何を見るべきか、詳しくご説明していきましょう。
オフィスコンビニでは、提供元によって得意としているメニューが異なります。
例えば、軽食とドリンクが中心のオフィスコンビニもあれば、惣菜中心のオフィスコンビニもあるなどラインナップは様々です。
ミーティング時の簡単な飲食を目的とするならば、ドリンクと軽食の提供が得意とするオフィスコンビニが適していますし、社員の健康を目的とする場合には、野菜の惣菜や低カロリーにこだわったオフィスコンビニが適しています。
導入目的によって商品ラインナップを比較、検討することをおすすめします。
お菓子や惣菜、ドリンクなどは1品50円や100円などの価格設定が主流です。
お弁当の場合は1食500円~が一般的な価格帯となります。
安価なものが良いとは限りませんが、福利厚生として導入する場合には、商品価格の一部を企業が負担する形も可能なので、企業の実状に応じて価格を比較し選択するという方法もおすすめです。
比較的安価に導入ができるオフィスコンビニですが、実際の導入コストや維持コストはサービスによって差があります。
オフィスコンビニによっては、導入費用はかからないものの月額料金が3万円~4万円程度かかるもの、初期費用はかからないものの企業側で電子レンジの購入が必要なもの、初期費用が20万円~30万円かかるオフィスコンビニもあります。
導入や維持の費用は、キャンペーン価格での提供や無料トライアルを実施している場合もありますので、くまなくチェックしたうえで比較してみると良いでしょう。
オフィスコンビニの支払方法は、現金、クレジットカード、電子マネーなどがあります。
現金タイプは集金箱を設置することになりますが、現金の管理を誰がどのようにするのか、過不足が出た場合はどうするのかなど、キャッシュレスの支払方法と比較して、管理の手間がかかります。
比較的社員の人数が多い場合や、現金管理に手間をかけられない場合は、クレジットカードや電子マネーなどキャッシュレス決済が利用できるオフィスコンビニがおすすめです。
多くのオフィスコンビニが、ウェブサイトにて導入実績数や導入企業の声を公開しています。
導入企業の規模(人数)や業種を公開している場合もありますので、自社に近い企業は導入しているのか、導入後にはどのような反響があったのかを比較することが可能です。
実績や評判は大きな比較材料となるため、ウェブサイトで公開されていない場合には、メールや電話で問い合わせてみても良いでしょう。
オフィスコンビニでは、商品を配達できるエリアが限定されている場合も少なくありません。
全国配達可能な場合から、東京23区のみ限定など比較すると様々です。
福利厚生として導入する場合は、どの社員も利用可能な状態であることが必要ですので、オフィスが複数のエリアにまたがっている場合は、利用可能エリアをよく確認しておくと良いでしょう。
オフィスがエリア外の場合でも、サービスによっては対応可能な場合もありますので、まずは問い合わせなどで確認してみることをおすすめします。
こちらでは、人気のオフィスコンビニ5つを比較しながらご紹介します。
「提供価格」「メニュー例」「支払方法」「特徴」を比較してご紹介しますので、サービス内容を検討する際の参考にしてみてください。
では、実際にみていきましょう。
OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)はオフィスで気軽に健康的な野菜やフルーツ、お惣菜を食べることができるオフィスコンビニです。
サービス名から、健康志向な内容が期待できますね!
公式サイト:https://www.officedeyasai.jp/
提供価格:野菜やフルーツは1個50円~、お惣菜は1個100円~
メニュー例:国産のざく切り野菜やカットフルーツ、サラダチキンやお豆腐などのヘルシースナック、無添加のお惣菜、スムージー、吉野家の牛丼など
支払方法:専用の電子決済アプリ
特徴:幅広いメニューで社員の健康をサポートできる
冷蔵庫の設置スペースがあれば導入可能で、冷蔵庫や備品さえ設置すれば、商品は専門スタッフが宅配してくれるので気軽に導入することができます。
野菜やヘルシースナック中心の「オフィスでやさい」コースと、無添加のお惣菜が選べる「オフィスでごはん」コースの2つから会社に合ったコースを選べます。
「オフィスでやさい」コースでは、保存料を一切使用していない産地直送の野菜やフルーツが届けられるので安心して食べることができます。
年間60種類以上と豊富なラインナップで、季節に合わせて商品が入れ替わっていくため選ぶ楽しみもありますね。
「オフィスでごはん」では、国産食材にこだわり、余分な塩分や糖分を使っていない無添加の健康的なお惣菜を食べることができます。
どれを食べても健康的なので、社員の健康サポートを期待できるオフィスコンビニです。
社員が気軽に健康的な食事を摂ることができ、食事から社員の健康をサポートできます。
取り扱い商品がヘルシースナックから野菜やフルーツ、お惣菜と幅広いので、社員の多様なニーズに応えることができるうえ、健康をサポートできるので社員からも喜ばれそうですね!
オフィスでおかんは、健康的でおいしいお惣菜を冷蔵庫に常備できるオフィスコンビニです。
公式サイト:https://office.okan.jp/
提供価格:1個100円~
メニュー例:豚の角煮、ぶり大根、牛蒡とひじきのサラダ、さばの煮つけなど
支払方法:現金、IC決済(交通系マネー、楽天、iD、QUICPay、WAON、nanacoなど)
特徴:健康的で美味しい栄養士監修のメニュー
電子レンジを会社で準備すれば、気軽に導入することができます。
専用の冷蔵庫が届けられ、惣菜や資材の管理は配達員にお任せで導入することができます。
メニューは毎月約20種類から選べます。
管理栄養士が監修した健康的で美味しいお惣菜を食べることができるのがうれしいですね。
国産原料を優先的に使用し、保存料や合成着色料不使用なので安心して食べることができます。
ドリンクや軽食は別のサービスを導入済みという場合でも、しっかりとしたお惣菜を準備することができます。気軽に食事の提供をスタートできるのが良いですね。
他のサービスと比較して、圧倒的な品数が準備でき、その名の通りオフィスに小さなコンビニが設置できるサービスです。
公式サイト:https://www.office-conveni.com/
提供価格:ミネラルウォーター1本50円~、ジュースコーヒー60円~
メニュー例:ドリンク、お菓子、カップ麺など
支払方法:現金
特徴:レギュラー商品100種類、季節商品やキャンペーン商品を含めると300種類と商品数が多い
初期費用や月額使用料が無料で、必要なのは冷蔵庫の電気代のみなので、とても手軽に導入できる点が特徴です。
商品は、専用スタッフが補充や入れ替えをしてくれ代金回収も代行してくれます。
ドリンクや軽食が中心なので、打ち合わせ場所や会議室への設置がおすすめです。
カップ麺など軽食もあるので災害時の備蓄としても使えますね。
オフィスのお菓子といえば、オフィスグリコを思いつく方も多いのではないでしょうか。
公式サイト:https://www.glico.com/jp/enjoy/service/officeglico/
提供価格:1個100円
メニュー例:お菓子、アイス、ドリンク
支払方法:現金
特徴:グリコのお菓子などが100円で購入できる
設置は無料で、専門スタッフが商品補充や賞味期限管理、代金回収を行います。
コンビニなどの店頭価格と比較すると、安価でお菓子の購入をすることができます。
ちょっとしたお菓子やドリンクがあれば、休憩中のコミュニケーションの活性化も期待できますね。
セブンイレブンの商品を自動販売機方式で購入できるのが、こちらのオフィスコンビニです。
公式サイト:https://www.sej.co.jp/sej_case/jihanki/index.html
提供価格:店頭販売価格と同程度(10円単位のため、端数切り上げ)
メニュー例:おにぎり、パンなど
支払方法:現金
特徴:セブンイレブンの商品が自販機で購入できる
賞味期限が切れると自動的に販売を停止する機能があり、衛生面の管理が不要です。
販売状況を分析して立地や売れ筋に応じた品揃え、最大73アイテムが販売されます。
保守メンテナンスはセブンイレブンにお任せで大丈夫です。
0.5畳あれば、自動販売機の設置が可能ですが、自販機の設置には100V15Aのコンセントが必要となるため、設置場所の環境によっては電気工事が必要です。
近くにコンビニがないオフィスの場合、セブンイレブンと同じ商品を購入できるというのは便利ですね。
以上、人気のオフィスコンビニ5つをご紹介しました。
どのオフィスコンビニも社内で手軽に購入できるのが嬉しいですね。
導入するサービスによっては社員の健康を自然とサポートできるものもあります。
各社の特徴を比較しながら、社員のニーズや会社の状況に合ったサービスを検討してみてください。
いかがでしたでしょうか?
今人気のオフィスコンビニの概要やメリット、オフィスコンビニの選び方について比較しながらご紹介しました。
オフィスコンビニは、外食などと比べ比較的安価で便利なサービスです。
健康的な食事を提供するオフィスコンビニを導入することで、社員の健康をサポートすることもできます。
各オフィスコンビニのサービス内容や特徴を比較したうえで、自社に合ったオフィスコンビニを導入してみてはいかがでしょうか。
社員の健康改善につながる新しい福利厚生
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