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企業にとって、人材確保や社員の定着率を維持するために充実させなければならないものが、福利厚生です。
福利厚生にはいろいろな種類があり、食事手当や住宅手当、ライフサポートなど多岐に渡ります。
これらを充実させるには、莫大なコストや時間がかかり、人材も必要です。
そこで近年話題になっているのが、福利厚生のアウトソーシングです。
企業として独自に福利厚生を行うのではなく、外部企業に委託し費用を抑えながらも、従業員が満足する福利厚生を提供できるというサービスです。
今回は、福利厚生に関するアウトソーシングの解説と人気サービスをご紹介します。
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目次
法定外福利はアウトソーシングが使いやすい、というのをご存知でしょうか?
福利厚生のアウトソーシングとは、外部の企業に福利厚生の内容構築やサービスの提供を委託することを言います。
社員の満足度が上がる福利厚生を社内で構築すると、コストや運用に手間がかかるため、非現実的です。
近年、さまざまなジャンルのアウトソーシングサービスが生まれ、社員のニーズに合ったものが選べるようになりました。
アウトソーシングのおかげで、最小限のコストで導入、運用することができるようになったのです。
法定外福利とは、法律で決まっている法定福利以外の福利厚生のことで、企業が独自に行うサービスのことです。
家賃補助や交通費の支給、育児支援、社員食堂、レクリエーション費、特別休暇など企業によって提供するプランは様々です。
法定福利とは、法律で提供が義務付けられている福利厚生のことです。
法定福利では、企業は主に以下のような費用の負担や納付を行います。
・健康保険
・厚生年金
・介護保険
・労災保険
・雇用保険
・子ども子育て拠出金
他にも、労働基準法に基づく災害補償の費用、障害者雇用納付金も企業が負担する費用に含まれています。
かつては終身雇用であった時代とは変わり、待遇面の良い会社への転職やスキルアップを目指して転職する方も増えてきました。そこへ若者の人口減少が重なり、企業は深刻な人材不足に陥っています。
この課題を解決するための手段として、福利厚生に力を入れて働きやすい企業であることをアピールする動きが増えてきていますが、そこで便利なのがアウトソーシングサービスの活用です。
福利厚生をアウトソーシングするメリットはどのような点にあるのでしょうか。
福利厚生のアウトソーシングを導入するメリットは、多様な選択肢が選べることです。
例えば、レストランや映画館、ジムなどが利用できる割引チケット、介護・福祉関連サービス、社食デリバリーサービスや設置型食事補助など豊富なサービスが揃っています。
これらのサービスを、自社で独自に作り上げるのはかなり大変です。しかしアウトソーシングであれば、それぞれのサービスを提供している企業に管理や運用を委託することができるため、自社の負担を抑えながらも必要な福利厚生を導入することが可能になります。
また、後述する「カフェテリアプラン」の福利厚生を導入すれば、利用する福利厚生を社員それぞれが自身のニーズに合わせて選択できるようになります。
福利厚生をアウトソーシングするメリットは、手軽に導入できることです。
すでにあるメニューから選択できるので、自社でいちから制度をつくり運営するよりも、負担が小さく早いのでおすすめです。
ちなみに、アウトソーシングの場合、導入にかかる期間は各企業で異なりますが、例えばベネフィット・ステーションの場合だと、だいたい2週間から1か月程度で導入が可能です。
さきほども少し触れましたが、アウトソーシングを導入すると、管理の手間と費用が削減できます。
福利厚生を自社で開発するとなると莫大な費用がかかりますが、アウトソーシングを活用すればコスト削減にもつながります。
主な福利厚生のアウトソーシングは、社員1人当たり数百円~の費用で導入可能です。
アウトソーシングすることで福利厚生が充実すれば、人材の定着にも有効な効果が得られます。
企業にとって、人材の定着は重要な課題です。
福利厚生を充実させると、社員は「会社は従業員を大切にしてくれている」という感情をいだき、会社への愛着が湧きます。
また、充実した福利厚生のある企業は求職者からも魅力的に思われるため、採用活動でより良い人材を得ることができるでしょう。
その結果、優秀な人材の増加、離職率の低下・社員のモチベーションアップによる業績向上といったプラスの要素が期待できます。
福利厚生をアウトソーシングすることで社員側にもメリットがあります。
豊富なメニューの中から、自分に合った魅力的なものを選択できることです。
しかし、いくら豊富な種類の福利厚生を用意しても、社員が利用しなければ意味がありません。
企業側だけで考えるのではなく、導入する前に社員の意見も聴き、いろいろな年代に活用できる福利厚生を取り入れるようにしましょう。
また、導入後の運営サポートをしっかりと行ってくれる企業を選ぶことが非常に重要です。
最近では福利厚生に関するアウトソーシングの専門業者が多く生まれており、どのサービスを選べば良いのか迷ってしまうかもしれません。
まずはアウトソーシングを導入する前に、自社に合った内容になっているかをきちんと検討・確認するようにしましょう。
福利厚生アウトソーシングサービスの選び方のポイントについてご紹介します。
福利厚生のアウトソーシングサービスは、「パッケージプラン」と「カフェテリアプラン」の2つに大きく別れます。
社員の年齢層や人数、ライフスタイルによって適しているサービスは異なるため、自社に合うプランがどちらなのか事前に確認しておきましょう。
「パッケージプラン」と「カフェテリアプラン」のメリット・デメリットをそれぞれご紹介していきます。
「カフェテリアプラン」は、社員にポイントが支給され、ポイントの範囲内でサービスを選択して利用することができます。
サービスの内容は、企業ごとにカスタマイズすることが可能です。
カフェテリアプランのメリットは…
1.企業ですでに行っているサービス
2.アウトソーシング業者が提供するサービス
3.企業で独自に作った新サービス
上記の種類を組み合わせ、自社独自の福利厚生サービスを提供することができる点です。
そのため、他社の福利厚生サービスと差別化をすることができ、魅力的な福利厚生を社外に発信することができます。
自社独自の福利厚生(たとえば住宅補助、食事補助など)は、通常の提供方法では「条件に合う人だけ利用できる」ことが多いため、利用できない人にとっては不公平に感じてしまうものでした。
しかし、独自の福利厚生をカフェテリアプランの選択肢の一つに入れることで、必要な人はポイントを利用してそれらを使いますし、必要ない人や条件に当てはまらない人は、そのポイントを別のメニューに使うことが可能で、不公平感が生まれにくくなります。
一方、カフェテリアプランのデメリットは、社員のニーズに合ったメニューを考える必要があるので手間がかかり、導入するまでに時間もかかることでしょう。
パッケージプランは、サービス提供企業側が用意している福利厚生の中から、社員がそれぞれ自分の好みのサービスを選んで利用することができるもので、月額制で利用可能です。
パッケージプランのメリットは…
1.各企業の福利厚生担当者の仕事量を削減
社員が福利厚生の申込手続きをWebサイト等で直接申し込むので、仕事量を削減できます。
2.割安で利用できる
大手サービス業者を導入することで、割安で利用できます。
3.すぐに導入することができる
ベンチャー企業やスタートアップ企業でもすぐに導入でき、福利厚生を充実させることができます。
パッケージプランのデメリットは、他の企業と福利厚生の内容を差別化することができないことや、サービス提供企業が用意している福利厚生の範囲内からしか選べないこと、前述のカフェテリアプランと異なり自社独自の福利厚生を選択肢に含めることができないことが挙げられます。
「特定サービスのアウトソーシング」とは、「食事」や「健康」といったジャンルに絞った福利厚生サービスです。
ランチや軽食などの「食事」サービスを提供したり、マッサージや健康アドバイス、オンラインヨガなどの「健康」サービスを提供しています。
特定のジャンルに絞った福利厚生を導入することで、社員が求めているものにマッチングしやすくなるでしょう。
また、アウトソーシングはすでに構築されたサービスを導入するため、社内担当者の手間も少なくなります。
昨今、「健康経営」が企業で重要視されているため、食や健康に関連する福利厚生サービスの導入が増加傾向にあります。
大手企業では社員食堂を設置している所もありますが、莫大なコストがかかる上、広い設置場所と人材確保が必要です。
中小企業ではコストや物理的な問題で社員食堂の設置は難しいため、アウトソーシングで「食事」ジャンルの人気が高まっています。
例えば、設置型のデリバリーサービスやお弁当の宅配サービス、フリードリンクやスナックを提供するいわゆる「社食サービス」です。
「社食サービス」は簡単に導入でき、費用も安く抑えることができます。
食事に関する福利厚生は社員からの人気も高く、不健康な食生活を改善するためにも有効なため、健康経営の視点からも積極的に取り入れたいサービスです。
「食事」の他に、「健康」ジャンルの福利厚生のアウトソーシングも人気が高まっています。
社員が健康を害してしまうと、結果的に生産性の低下や離職につながってしまうこともあるため、企業側も積極的にケアしていくことが大切です。
健康に関する福利厚生は、オフィスでマッサージや健康チェックが受けられる健康支援サービスや運動教室、健康セミナーを開催できるサービスなどがあります。
アウトソーシングは他にも、イベントサポートや掃除、料理代行など共働きを支援するサービスなど多岐にわたるため、幅広い世代の社員が利用できるようなサービスが見つかるでしょう。
福利厚生のアウトソーシングサービスを選ぶ際の注意点をご紹介します。
上記で述べたように、福利厚生サービスには、「パッケージプラン」と「カフェテリアプラン」、食や健康に関する特定のアウトソーシングなどがあります。
それぞれのサービスには、メリットとデメリットがあります。
自社に合うのはどのサービスなのか、あらかじめよく検討する必要があるでしょう。
また、社員のニーズに適しているか、導入後は全社員が利用しやすい仕組みになっているかどうかなど詳しく調べておくことも重要です。
そして、サービス内容やの提供企業との相性も重視したいですね。
基本的には長期で利用することになるので、もし、導入後に自社に合わないと感じたり、相性が悪かったりするのであれば、他のサービスも検討してみることをおすすめします。
福利厚生のアウトソーシングを利用する際の注意点として、提供されるメニューが、一部の社員だけが使えるメニューとなっていないかは細かく確認しておきましょう。
コストをかけて新しく導入するのであれば、社員のニーズに合ったメニューが提供されているかどうかをよく検討した上で、導入しましょう。
社員の多様なニーズを知るためには、アンケートをとって調査を行うことがおすすめです。
現状の福利厚生についての利用頻度や意見、あったら嬉しい福利厚生やその理由について聞いてみましょう。
限られた予算で社員の満足度や利用率を高めるためには、ニーズの高いサービスから導入することがおすすめです。
特に人気が高いとされている食事、健康、住宅の3つに関するサービスを導入すれば、多くの社員を満足させることができ、働きやすさを提供することができるかもしれません。
新しく福利厚生のアウトソーシングを導入する場合、社員にとって使いやすい仕組みになっているかも重要なポイントです。
社員が利用する際に手間がかかったり、利用するまでに時間がかかる場合、社員の利用率が低下してしまう恐れがあります。
事前に利用率や継続率などの観点からも検討しておくことが大切です。
アウトソーシングを導入する際に注意したいことは、社員が公平・平等に使えるものかどうか考えなければならない点です。
例えば、正社員だけ使える、本社の社員だけ使えるなど利用できる対象者が限定されたサービスは、社員の不満が高まってしまいます。
誰でも使えて多くの社員が満足できるサービスを導入することが重要です。
自社に合った福利厚生を選択することは、企業のイメージアップにも影響を与えます。人材を確保したり、社員の定着をはかったりしていく上で、非常に重要な課題です。
新たに福利厚生のアウトソーシングを導入する場合、サービスの実績や事例をチェックすることも大切です。
これらの情報は、自社に適した福利厚生サービスなのかを判断する材料になります。
せっかく導入しても社員があまり使ってくれなければ意味がありませんので、事前にサービスの実績や事例をしっかりとチェックしておきましょう。
福利厚生のアウトソーシングは導入して終わりではなく、導入してからの運用もとても大切です。
サービスの種類や内容、そして導入後のサポート体制がきちんと整っている企業を選びましょう。
サービスの説明に不安があったり、契約がスムーズに進まないといったことがあれば、サポート体制がしっかり整っていない可能性もあるでしょう。
たとえ魅力的なサービス内容であっても、社員の利用率が悪くては意味がありません。どのようにすれば改善できるかを検討してくれたり、ブラッシュアップしてくれたりと、導入後の運営をしっかりとサポートしてくれる企業を選ぶことが重要です。
多くの社員が利用できるように、サポート体制が整っているサービスを導入しましょう。
続いては、おすすめの福利厚生のアウトソーシングサービスについて詳しくご紹介します。
ぜひ、自社に合ったサービスを探してみてください。
福利厚生のアウトソーシングサービスの中から、おすすめのものをご紹介します。
ちなみにご紹介するすべての企業で、パッケージサービスとカフェテリアプランの両方が提供されています。
1.ベネフィット・ワン「ベネフィット・ステーション」
ベネフィット・ステーションは、社員のさまざまなニーズに応えることができるサービスが魅力です。
このうちパッケージサービスでは、140万件以上の優待サービスが揃い、住宅割引、国内外リゾート・ホテルなど幅広いニーズに対応できるサービスがおすすめです。
月会費は、社員1人1,200円からとなっています。別途入会金として1社につき2万円~かかります。
2.株式会社リロクラブ「福利厚生倶楽部」
福利厚生倶楽部は、株式会社リロクラブが運営しています。
社員1人あたり月額380円~と低コストなので、手軽に導入できるおすすめなアウトソーシングサービスです。
福利厚生のアウトソーシングの内容は、社員の健康管理や働くママに嬉しい育児支援など幅広いニーズに対応できるとても充実しています。
例えば、健康増進では、3800か所のスポーツクラブや600か所のゴルフ場などが利用できます。
そして、育児支援では、月極保育補助制度や一時保育チケットなどが充実しています。
健康経営や女性の社会進出を推している企業におすすめです。
3.株式会社イーウェル「WELBOX」
株式会社イーウェル「WELBOX」では、企業の既存制度を見直し、新しく構築・運用までトータルサポートしてくれます。
1,300を超える企業や団体の福利厚生をサポートしてきたイーウェルが行っているアウトソーシングサービスは、3つあります。
①福利厚生制度構築支援サービス
②健康経営推進支援サービス
③マーケティング支援サービス
月会費と会員登録手数料は、登録人数によって異なります。
株式会社イーウェルのグループ会社・関連会社のゴルフ場、会員制リゾートホテルなどをお得に利用できます。
4.JTBベネフィット「えらべる倶楽部」
JTBベネフィット「えらべる倶楽部」が行っているアウトソーシングは、グルメ・住まい・ウェディングなど多彩なラインナップが揃っています。
JTBベネフィットは、JTBグループなので、福利厚生の中でも旅行サービスが充実しています。
・エンタメやショッピング
テーマパークやスポーツ、音楽や映画などのチケットの割引やお買い物特典
・健康・自己啓発
マッサージやスポーツクラブなどの施設、カウンセリングや健康診断などの施設利用、英語や簿記などの講座が無料
・育児・介護
おけいこ・教室の入学金無料・割引、家事代行サービス、ベビーシッター・保育施設の割引
社員や家族のサポート、人事担当者の方の福利厚生のサポートも行ってくれます。
近年、食の福利厚生「社食サービス」を導入する企業が増加しています。
社食サービスが人気の理由は、オフィスで社員がいつでも食事できて、企業は社員の健康管理ができるのが魅力的です。
いろいろな社食サービスがありますが、その中でもおすすめなのが、導入数累計10,000拠点以上(2024年2月時点)の「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」です。
OFFICE DE YASAIは、「オフィスでやさい」と「オフィスでごはん」の2つのプランから選ぶことができます。
★オフィスで野菜をおすすめするポイントは3つ
ポイント1.オフィスでいつでも好きな時に健康的な食事が可能
ポイント2.社員は1つ100円~手軽に購入できる
ポイント3.商品や集金の管理は不要で、手間がかからない
★サービスのこだわり
1.管理栄養士監修・厳選のこだわり商品
2.安心・安全の商品管理と流通管理
3.導入後も安心のアフターフォロー
暮らしを支える福利厚生のアウトソーシングには、子育て支援サービスがあります。
子育て支援サービスは、育児補助金・育児用品の割引・家事代行サービスなどがあります。
1.キッズライン
キッズラインは、ベビーシッターや家事代行サービスを主に行うアウトソーシングサービスで、全国47都道府県で30万人以上のお子さんをサポートしています。
依頼者様とサポーター(家事代行やベビーシッター)の出会いの場を提供しているサービスです。
サポーターは、一人一人面談や研修を行った人たちが登録されています。主なポイントとしては、
・安心、安全
万が一のために、保険にも加入しています。
・業界最安値
入会金と登録料が無料で、1時間1,000円から利用が可能です。キッズラインでは、自分と相性の良いシッターさんをオンラインで見つけることができます。
・24時間スマホで簡単に呼べる
スマートフォンやアプリで簡単に予約でき、今日や明日など急な日程にも対応してくれます。その他、かんたんな家事や産前産後ケア、急な病児にも対応できるのでとても便利です。
2.CaSy(カジ―)
CaSy(カジ―)は、家事代行・お料理代行・ハウスクリーニングを行っているアウトソーソングです。
CaSy(カジ―)の3つのポイントは、
・1時間2190円!業界最安値水準
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・いつでもどこでも簡単予約
24時間365日、予約・変更・キャンセルができるので便利です。
・厳しい審査で選びぬかれた質の高いキャスト
キャストは、面接を実施しており、訪問してもらう前にサポーターの評価や自己紹介を確認することができるので、変更も可能です。
厳しい審査を行っているので、安全・安心です。
今回は、【福利厚生のアウトソーシング】メリット解説と人気サービス7選をご紹介してきました。
福利厚生の担当者の方は、試行錯誤しながら、全社員が手間がかからず簡単に利用できるサービスを検討することが大切です。
独自の福利厚生を導入するのが難しい場合は、アウトソーシングを最大限に活用しましょう。
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