福利厚生制度
オフィスの食事環境を整えて社員を健康に!その方法とは?
オフィスで働いている皆さん、今の食事環境に満足されていますか? また、企業の福利厚生などを管理されている部署の皆さん、皆さんのオフィスで働いている社員の方は、今 …
働き方改革を国が推進してからというもの、会社での働き方や賃金以外にも、社員が快適に仕事に取り組める環境が整っているか、福利厚生が充実しているかについても、より注目が集まるようになってきました。
日常生活の中で会社にいる時間が最も長い、という人も多いでしょうから、魅力的な職場で働きたいという思いを抱くのは当然なことで、求職中の人であれば、会社を選ぶ際にそれらについてしっかりチェックしているでしょう。
会社の魅力を構成する要素の一つ、福利厚生には社会保険の整備などに関する法定福利厚生と、住宅手当やリゾート施設の宿泊割引など、会社独自で設ける法定外福利厚生があります。
法定外福利厚生のなかでも、食の福利厚生は、社員全員が関わる福利厚生なので人気の制度でしょう。
会社が福利厚生の一環として社食を用意することは、社員の栄養状態が良くなって業務効率がアップし、ひいては会社全体の生産性が向上することが期待できるというメリットもあります。
近年では会社側が社員の健康管理に配慮することを「健康経営」と呼び、国も後押ししています。
そうした機運の高まりから、現在は社員の健康増進につながるような社食サービスが続々と誕生しています。
食の福利厚生の一環として、昼食だけでなく朝食や夕食、夜食まで社食を用意する会社も出てきています。
本記事では、食の福利厚生の中でも、夜食を補助する福利厚生に注目してお伝えしていきます。
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社食といえば、ランチタイムをイメージしがちですが、勤務体制は日勤だけとは限らず、IT業界や製造業などは24時間365日体制で稼働しています。
そのような会社では昼食だけでなく、朝食や夜食のことまで考えておく必要があるでしょう。
夜食というと、深夜の時間帯を想像するかもしれませんが、福利厚生の範囲に含まれる夜食とは、通常の勤務時間外に残業や宿直をした社員に食事を用意することです。
レストランでいえば、深夜時間帯はもちろん、夕食頃の時間も含まれます。
夜食を外部の飲食店で取るとなると、ランチサービスのような割引サービスを利用できないため、夜食は割高になりがちです。
また、ランチタイムは客を手早くさばいていても、夜はゆったりとした雰囲気になる飲食店もあるでしょう。
残業中に夜食を取ろうと飲食店に来たものの、なかなか席を確保できず、会社に戻る時間が遅くなってしまうということもあるでしょう。
会社が福利厚生として夜食を用意してくれれば、社員は仕事を中断する時間が少なくて済み、懐も痛まず助かります。
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昼食と同様に、夜食の提供も福利厚生に含まれますが、社員が残業をする場合と、正規の勤務時間が深夜の社員(深夜勤務)の場合の夜食代を福利厚生費に含めるには、それぞれ異なるルールがありますので、解説します。
残業者や宿直者に用意する夜食の福利厚生は、現物支給が基本のため、所得税は非課税とされています。
夜食を支給することが会社の業務遂行の上で必要とされていて、実費、弁償のような意味があるからです。
お弁当やパンなどの現物を社員に支給した費用は、基本的には全額を福利厚生費に含めることができます。
ところで、正規の勤務時間の一部、または全部が午後10時から翌日の午前5時までに該当する人を深夜勤務者といいます。
その社員に用意する夜食は、日中に勤務する社員に福利厚生として昼食を用意する場合と同じ条件を満たしていれば、福利厚生費に含めることができます。
食の福利厚生のうち、残業者への現物支給となる夜食とは、会社がお弁当などを購入して社員に渡すというものです。
しかし、会社に社員食堂などがない、近隣に食事ができる場所がないなどの理由で、福利厚生として夜食を現物支給することが困難な場合は、現金を渡すことも認められています。
例えば、外部の飲食店で使った夜食代を社員に立て替えてもらい、会社が領収書の提出を受け精算するというような流れです。
ただし、領収書を受け取らずに立て替えた代金を社員に渡すと、その夜食代は福利厚生費ではなく給与と見なされて所得税の課税対象となりますので注意が必要です。
残業した社員に対する、福利厚生の一環として夜食を現物支給する金額は、社会通念上、妥当な金額に留めておくことが大切です。
福利厚生の範囲に収まる食事の相場といわれるのは1,000〜1,500円ほどです。
あまりに豪華な夜食を用意していたり、夜食を取る回数や量が多かったりする場合は税務署から指摘される可能性があります。
正規の勤務時間内で働く社員に、会社が福利厚生として食事の補助を行う場合の金額については、国が以下のような条件を定めています。
・食事代の半分以上の費用を従業員が負担する
・会社が負担する食事代は1カ月間で3,500円以下
この条件をもとに、実際どのくらいの負担額が目安となるのか例をみてみましょう。
【例】1カ月の勤務日が22日間の会社の場合の朝食や昼食、夕食、夜食いずれかの会社負担額
1カ月分3,500円÷22日間=1日当たり約159円
1食当たり約159円を会社が負担するのであれば、国の条件を満たすことになります。
実際の食事代は、159円で半分となる金額ですので、159+159円で318円以上の金額になります。
このような福利厚生の定めは、会社が社員に食事の用意や補助をすることが、社員の経済的利益にならようにという考えからです。
つまり、この条件は、食の福利厚生が給与などには含まれない範囲を決めたものです。
深夜勤務者に対して提供する夜食は、基本的にこの条件が適用されますが、深夜で社食が閉まっているなど夜食の提供が難しい場合は、1回300円までの定額を「夜食代」として、現金を支給したり給与に加算したりしても福利厚生費に含めることができます。
夜食代は条件を満たしていれば福利厚生費として処理できますが、用意した食事が高額である場合には、福利厚生費と見なされない可能性があります。
福利厚生費に含めることができる残業者への夜食代には以下のような条件があります。
税務署に夜食代について目を付けられる前に、こうした夜食の規定を作っておくといいでしょう。
夜食を福利厚生の一つとして導入する場合、どのような内容が好ましいでしょうか。
社員が喜ぶ夜食の内容について考えてみましょう。
生物は夜は眠るような体内環境になっていますので、あまり胃腸に負担の掛かる夜食では、夜働くことを続けているうちに体調を崩してしまうこともあり得ます。
仕事を頑張ってもらうためには、胃腸に優しく栄養豊富な夜食を提供したいですね。
残業や夜間勤務をしていると、空腹で集中力が下がってしまうことがありますよね。
福利厚生で健康的な夜食を支援すると、社員の仕事のパフォーマンス向上を後押しできます。
最適なメニューの選び方、食べるときの注意点、具体的なおすすめメニューを紹介していきます。
夜食に重要なのは胃腸に負担をかけないメニューであることです。
福利厚生を活用する際は、なるべく消化にいいもの、温かいものを選ぶようにしましょう。
また、仕事の合間に食べるなら、脳の働きに必要なエネルギー源「ブドウ糖」が含まれる炭水化物も適度に摂取するのがおすすめです。
炭水化物に含まれる糖分が脳に運ばれ、疲れた脳のエネルギー回復に役立ちます。
健康的な夜食があるように、逆に適さないメニューも存在します。
下記のようなものは福利厚生を活用した夜食に選ばないようにしましょう。
・糖分・炭水化物を過剰に含むお菓子など
・脂肪分が多いもの
・消化しにくいもの
胃腸に負担がかかるメニューは、消化不良や胸焼け、胃酸の逆流などを引き起こす可能性があります。
胃腸に負担をかけないように、ゆっくりとよく噛んで食べましょう。
夜食は食べ過ぎもよくないので、腹八分目よりさらに控えめを意識すると良いかもしれません。
冷たい飲み物は、すぐに飲まずに常温にいおいてから飲むのがおすすめです。
温かい食べ物は心身をリラックスさせる効果もありますよ。
オフィスで夜食に取り入れるのにおすすめのメニューを紹介します。
キャベツ・小松菜・白菜・大根・にんじん・カブなどの野菜は、消化にいいため夜食に取り入れるのにおすすめです。
ただし、レンコン・ゴボウなど筋が多くて硬いものは消化する際に胃腸に負担がかかるので、おすすめできません。
おにぎりは、脳のはたらきに必要なブドウ糖を含む炭水化物でできています。
手に入りやすく、携帯性がよく、仕事の合間に手軽に食べられるので、夜食にはもってこいの食べ物です。
具材のバリエーションが豊富で飽きにくいので、毎日の食事に取り入れやすいですね。
お茶漬け・おかゆなどにアレンジしてもよいでしょう。
温かい味噌汁やスープは、夜食のおともにぴったりです。
コンビニでもレンジで温めるもの、お湯を注ぐもの、具材も様々な種類のものが売っていますね。
消化にいい野菜がたっぷり入った豚汁やけんちん汁、豆腐の入った味噌汁などを選べば、不足しがちな栄養を補うことができますよ。
豆腐も消化に良いので夜食に適したメニューです。豆腐ハンバーグ、豆腐の味噌汁などがおすすめです。
豆乳は食物繊維が少なく、吸収されやすいです。牛乳に比べると低カロリー、低糖質、低脂質ですので、夜食に向いています。
ヨーグルトも消化によく、夜食向きの食品です。デザートが食べたくなった時には、ヨーグルトを選びましょう。
りんご・バナナはフルーツの中でも消化がいいので、ヨーグルトと組み合わせて食べてもいいですね。
低カロリーで満足感が得られる春雨を、スープと一緒に食べる春雨スープ・春雨ヌードル。
同じく麺類のカップ麺は、油で揚げてある麺で1つあたりおよそ500キロカロリーありますが、市販のカップタイプの春雨スープは100キロカロリー以下のものが多くあります。
もし夜食にカップ麺が食べたくなったら、春雨スープに置き換えてみるのはどうでしょうか。
上記のような健康的な夜食をオフィスワーカーの一人一人が意識して食べるのは大変なことです。
残業している際や夜間勤務の合間に摂るのですから、なるべく買いに行く手間を省き、オフィスから簡単に手に入ればいいですね。
さらに健康的な夜食を手に入れるためにあちこち探し回るのではなく、健康に配慮してあらかじめ準備されたラインナップから選び、食べているだけで自然に健康になれる夜食があったら、理想的ですよね。
そんなニーズから生まれた健康志向のオフィスワーカーに人気の福利厚生「設置型の惣菜サービス」を紹介します。
福利厚生として取り入れることができ、社員の健康的な食事選びを支援することができます。
総務担当の社員などが、夜食用の弁当をあらかじめ購入しておく以外にも、最近は手軽な設置型の社食サービスが充実していますので、導入して社員が好きな時に利用できるような環境にしておくのも一つの方法です。
野菜などをたっぷり使った惣菜サービスならば、社員の健康増進も期待できます。
夜食の準備を担当する社員にとっても、夜食内容を検討したり購入したりする時間を減らすことができるというメリットがあります。
設置型の社食サービスは、あらかじめ福利厚生費の範囲に収まるようなプランを設けていることが多く、社員食堂のように食事補助額から逆算し、材料費を一から計算する必要がありません。
冷蔵庫や冷凍庫、電子レンジなどを設置するだけで利用できますので、社員食堂のように広いスペースを用意する必要もありません。
専用の冷蔵・冷凍庫などを用意している社食サービス提供会社もあり、その場合は初期コストを抑えられます。
あとは社員の希望に沿った商品を取り扱うことが大切になってきます。
設置型の社食サービスの中には、市販されている商品ではなく、こだわりのオリジナル商品を取り扱うものも登場しています。
設置型社食サービスで人気が高いのは、安心・安全に配慮された素材を使い、新鮮さも大切にした「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」です。
サービス開始から累計10,000拠点以上(2024年2月時点)と多数導入された実績を持つ人気のサービスです。
10名以下の少人数の会社から、1,000名以上の会社まで、利用人数に応じたサービスを提供しています。
日本人は、野菜や果物の摂取が不足している傾向にあり、それらに含まれている食物繊維やビタミンが足りていない状況にあります。
OFFICE DE YASAIは、野菜や果物の提供に力を入れているのでおすすめです。
OFFICE DE YASAIには、野菜や果物などを主に使用した惣菜を提供する「オフィスでやさい」プランと、出来たてを冷凍保存したお弁当も提供する「オフィスでごはん」プランの、2つのプランがあります。
「オフィスでやさい」は、開封すればすぐに食べられるカット野菜やカットフルーツなどのほか、フルーツジュースやスムージー、スープなど、自分で作ると手間が掛かる加工品も含まれています。
うれしいのは卵や豆腐、乳製品、サラダチキンといった商品まで用意されていることです。
食物繊維やビタミンなどに加えて、生物の重要な構成成分であるタンパク質も補給できます。
糖質制限ダイエットが流行していますが、このプランなら社内で選ぶだけで必要な栄養素が取れる食品をそろえることができます。
「オフィスでごはん」には2つのコースが設けられています。
1つ目はベーシックな惣菜を取り揃えたの「基本コース」。
2つ目は「無添加コース」で、添加物不使用で国産食材を優先的に使用した惣菜がラインナップされており、管理栄養士が健康的で飽きのこない組み合わせを厳選しています。健康を気遣う社員のニーズに応えることができます。
社内にわざわざ設置型の社食サービスを設けなくても、会社付近にコンビニエンスストアがあるから、それで代用できると考える方もいるかもしれません。
しかし、夜食を仕入れようとした場合、お店の商品入れ替え時間帯に当たってしまい選択肢が限られてしまったり、そもそも最近は営業時間を短縮するお店も出てきていたりしますので、思うような食事にありつけないかもしれません。
また、夜間に夜食を買いに社内外を出入りするのは、防犯の観点からも好ましくなく、特に女性社員を中心に負担に思っている人もいるかもしれません。
設置型の社食サービスの場合は、移動することなく夜食がとれるので効率が良く、夜食であっても選ぶ楽しさや自分好みの食事を取ることが可能です。
福利厚生で健康的な夜食を提供すれば、企業にとって様々ないい効果があります。
健康的な夜食を福利厚生で提供する効果のうち、主な3つを紹介します。
社員のリフレッシュになる
食事は残業や夜間勤務の合間の、束の間の楽しみと位置付けている社員も多いでしょう。
福利厚生で魅力的な夜食を提供することで、社員のリフレッシュになり、働くモチベーションアップに繋がります。
人気の福利厚生サービスOFFICE DE YASAIのようにメニューが定期的に入れ替えられれば、食事を選ぶ楽しみが広がりますね。
提供される野菜を通して季節の旬を感じるきっかけにもなります。
忙しい業務の合間に、福利厚生でちょっとワクワクする時間があれば、社員のリフレッシュになります。
パフォーマンスがアップする
健康的な夜食を提供する福利厚生は社員のパフォーマンスをアップさせる効果が期待されています。
夜食は、本来なら人が体を休める夜間に摂るものですから、昼間の食事以上に注意深く選ぶ必要がありますね。
もし、夜食に不適切な食事を採ってしまったら、業務中に眠くなってしまったり、集中力の低下、肥満など様々な不調に繋がります。
福利厚生で積極的に健康的な食事を支援して、社員のパフォーマンスアップを目指しましょう。
魅力的な福利厚生は人材定着にも効果あり
健康的な食事支援の福利厚生は、健康意識の高まりから非常に人気が高いです。
さらに、残業や夜間勤務の間の食事は、昼間よりも提供店舗の数が少なかったり、コスト面で負担が大きかったりと制限が多い分、社員にとっても悩みの種です。
健康的な夜食を提供する福利厚生があれば、社員にメリットが大きく、社員の悩みに企業がしっかり配慮していると伝わり、人材定着効果が期待できます。
福利厚生で夜食を提供するのは、社員にとってメリットがあるばかりでなく、会社にとっても大きなメリットがあります。
食に関する福利厚生は個人のライフスタイルに関係なく利用する可能性が高いので、平等に社員の満足感をあげることができます。
会社にとってもパフォーマンスの高い福利厚生だと言えるかもしれませんね。
お腹を満たせればいいので何でも食べる、と考える人はもちろんいるでしょうが、近年は健康志向の高まりから、食事の栄養バランスや食材の安心・安全について考える人が増えてきました。
医食同源という言葉もある通り、普段の食事が体を作っていきます。
家庭での努力はもちろん大切ですが、会社にいながら栄養バランスの取れたおいしい食事にありつけたらうれしいですよね。
社員の健康を食の福利厚生で会社がサポートすることで、社員が元気に喜んで働いてくれるようになれば、生産性が上がることはもちろん、社員の離職率の低下につながるかもしれません。
日中の食事だけでなく、残業者や宿直勤務者、深夜勤務者などが食べる夜食も同様です。
夜食は多くの人が休んでいる夜に頑張って働いている人のための食事ですから、より配慮が必要かもしれません。
どの会社も人手不足の状況ですので、深夜勤務者を募集する時には、夜食の福利厚生が充実していることは強力なアピールポイントになるかもしれません。
食事に関する福利厚生は、全社員が対象で利用率も満足度も高い福利厚生ですから、会社の魅力アップのためにも最新情報を仕入れ、検討されることをおすすめします。
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