福利厚生制度
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福利厚生制度
公開:2025.09.30
更新:2025.09.30
サービス業は、生産と消費が同時に進むため、従業員の負荷が大きい業種です。実際、コールセンターでは、入社1年以内の離職率が71%以上の企業が、全体の約22%に上ります。
人手不足の恒常化する日本では、限られた人員がリアルタイムにクレーム対応を強いられ、病気休暇の増加も課題となっています。企業側も、福利厚生を含め労働環境を見直すべきでしょう。今回は、そんなサービス業で喜ばれる福利厚生制度や導入のコツについて解説します。
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目次
まず、サービス業で福利厚生が特に重視される背景について説明しましょう。
1つ目は、長時間労働やシフト勤務など、サービス業の多様な勤務形態の存在です。特に、建設業は工期に追われ、長時間労働が常態化しやすいとされています。2024年問題で時間外労働に上限が設けられたものの、実態は依然として厳しいようです。
また、深夜のトラック運行を担う輸送業や巡回のある警備業・介護業界は、24時間体制のシフト勤務も珍しくありません。
このほか、IT企業や居酒屋などの飲食業も、長時間労働や深夜勤務の多い業種です。このようなサービス業界の勤務形態はストレスも大きく、福利厚生による支援が求められています。
接客・販売など心身の消耗が大きいのも、サービス業で福利厚生が重視される背景のひとつです。たとえば、宿泊・飲食業の高ストレス者の割合は、全業界で第2位とされています。
人手不足で余裕のない職場では、上長が部下に過度な業務を押しつけるなど、組織内のパワハラも起こりやすいでしょう。
また、サービスが生活に密着しているため、利用者の不満が従業員に向きやすく、カスハラも多発しています。実際、株式会社itkの調査でも、92%が「勤務中にストレスを感じた」と回答しました。
このほか、生活費に関わる金融業や衣食住関連の百貨店・小売業なども、クレーム対応の多い業種です。立ち仕事に加え人間関係の負担が多いと、心身の不調につながります。これ以上、サービス業で人手不足を加速させないためには、福利厚生でのサポートが不可欠です。
高い離職率や人材流動性の課題も、サービス業で福利厚生が重視される背景として挙げられます。たとえば、今後さらに高齢化が加速するなか、介護業界では勤続3年未満の職員の約6割が離職しているのです。
小規模事業所に至っては、離職率30%の事例も約2割存在しています。また、看護師など医療職を含む調査でも、新卒大卒者の就職後3年以内の離職率は約41.5%と高水準です。
先述のコールセンターと同様、介護職や看護職など低賃金で過酷な重労働を伴うサービス業も、離職率を低減するための改善策が求められています。福利厚生の強化が、定着率を促進するカギになるでしょう。
この章では、サービス業で実際に喜ばれる福利厚生の具体例を6つ紹介しましょう。これから導入を検討されている企業は、ぜひ参考にしてください。
食事補助・ドリンク支給に関する福利厚生は、サービス業の幅広い業種で喜ばれるでしょう。リアルタイムで顧客に対応するサービス業では、突発的なトラブルやアクシデントを予測できません。
実際、自然災害で工期がタイトになる建築業、渋滞や事故が配達遅延につながる輸送業、急患や日によって慌ただしくなる介護や医業などは、特にその傾向も強いでしょう。
夜勤のあるサービス業の場合は、付近にコンビニや飲食店がなければ、毎回の食事にも苦労します。また、単身赴任や新卒の従業員は、食事がおろそかになりがちです。
その点、福利厚生で食事補助やドリンクの支給があれば、従業員を食の面からサポートできます。食事補助・ドリンク支給は、健康経営の一環としてもおすすめの福利厚生です。
サービス業に限りませんが、家賃補助や住宅手当も喜ばれる福利厚生です。物価高騰が継続している昨今は、土地や住宅の価格も上昇しています。
首都圏や関西では、マンションの家賃が10%近く高騰しているとの報道もあるようです。経済的に余裕のない新卒の従業員のなかには、「食べていくだけで精一杯」という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、住まいのために食費を節約して栄養失調や体調不良になれば、労働生産性も下がり、離職や休職など企業にとって最悪な事態を招きかねません。
企業が福利厚生として家賃補助や住宅手当を支給すれば、その分、経済的な負担も軽くなります。家賃補助・住宅手当などの福利厚生は、出費の多い子育て中の従業員にも喜ばれるでしょう。
柔軟な休暇制度も、福利厚生としておすすめです。ちなみに、日本で企業に義務づけられている法定福利厚生の休暇は、大きく分けて5つあります。
1.年次有給休暇
2.産前産後休業
3.生理休暇(無給も可)
4.育児休業・介護休業
5.子の看護休暇・介護休暇
しかし、現場の働き方が多様なサービス業は、これらの画一的な休暇制度だけでは、従業員の負担を十分に軽減できません。
実際、夜勤のある職種は心身ともにハードです。工期・納期に追われる建設業やIT業界では、長時間労働も発生しやすいでしょう。教育業界の大学や学習塾では、祝日授業もあるようです。
このようなサービス業の実態から、リフレッシュ休暇や時間単位で取得できる短時間休暇など、自社に適した休暇制度を福利厚生として導入すれば、従業員に喜ばれるでしょう。
リアルタイムで顧客に対応するサービス業では、スキルアップ・キャリア支援を福利厚生に導入すれば、企業や組織のサービス向上にも直結します。
特に、実地での学びが大きいサービス業の現場では、メンタリングやロールプレイの導入でクレーム自体を減らせるでしょう。
また、DXスキルの向上は、IT分野の技術力の底上げや建設業などの工期管理に役立ちます。飲食業や宿泊業は、インバウンド需要に備えた語学研修で人手不足も緩和できるでしょう。
導入のポイントは、方針や理念を踏まえたうえで経営層が自社に必要な分野を見極め、各従業員のキャリアパスを明確化することです。さらに、モチベーションを維持するため、資格取得者へのキャッシュバック制度や給与アップなどを設けるのもよいでしょう。
従業員割引・社内購入優待は、サービス業ならではの喜ばれる福利厚生です。百貨店や小売業は、自社商材にこだわりを持つ従業員も多く、社割の活用で満足度が高まります。
物価高騰の続くなか、飲食・宿泊業などのサービス業では、家族も利用できる優待割引が喜ばれるでしょう。
子どもの通塾の授業割引や映画・レジャー施設の優待、親の介護施設やクリニックの割引、リフォーム費用のディスカウントなど、優待割引は各サービス業で幅広い年齢層に響く福利厚生といえます。
サービス業の場合は、仮眠・休憩制度もおすすめの福利厚生です。日本では、労働基準法で休憩時間の定めはあるものの、制度として確立していません。
夜勤の多い病院や介護施設では、仮眠や休憩制度を充実させると、ミスやトラブルの回避につながります。心身ともにハードな業務の多い業種では、仮眠スペースや休憩時の軽食提供など、競合他社にはない制度があれば優秀な人材を確保できるでしょう。
法的義務ではないからこそ、導入すれば他社との差別化となり、従業員の健康維持や定着率の向上も期待できます。
先に紹介したなかで、従業員の毎日の生活に関わりの深い福利厚生は、ドリンク支給を含む「食事補助」です。この章では、サービス業における「食事補助」の3つのメリットを説明しましょう。
サービス業では、朝食・軽食を常備することに意義があります。毎日の業務の忙しさにバラつきのあるサービス業では、忙しいときに短い休憩時間でも食べられる軽食が常備されていれば重宝するでしょう。
また、残業や夜勤明けに利用できる朝食の提供も、従業員の食生活をサポートできます。栄養バランスとコストパフォーマンスに優れた朝食・軽食は、従業員のニーズも高く利用率のアップが期待できます。
多様な勤務形態のサービス業と食事補助の福利厚生は、相性も抜群です。実際、サービス業の勤務形態の特徴は、次の4つに大別できます。
1.シフト制(飲食・宿泊・小売・接客など)
2.交替制(輸送・工場ライン・警備など)
3.繁忙期・閑散期に差がある(宿泊・観光・教育など)
4.突発的に業務が発生する(医療・介護など)
このように、多くのサービス業は、休憩や食事の時間帯が乱れやすい職場環境です。食事補助の福利厚生は、体調維持に加えて「いつでも食事ができる」という従業員の安心感につながります。
食事補助は、 従業員満足・コミュニケーション促進・健康維持の3要素を備える福利厚生です。サービス業は接客も多く、シフト勤務や夜勤など従業員の負担が大きい業種も少なくありません。
日々のねぎらいとして食事補助の福利厚生を導入すれば、従業員満足度は高まるでしょう。また、シフトや交替制で顔を合わせる機会の少ない従業員も、休憩中の食事が交流の場となります。食事補助は、サービス業の従業員の健康を支える仕組み作りに最適な福利厚生です。
この章では、サービス業で福利厚生を導入・改善するための3つのポイントを紹介します。
まず、従業員のニーズをきちんと把握しておきましょう。せっかく福利厚生を導入しても、利用されなければ意味がありません。社内アンケートや1on1ミーティングなど自社に適した方法で情報を収集し、多くの従業員から喜ばれて効果を実感できるような福利厚生を導入する必要があります。
さらにこれを機会に従業員と積極的にコミュニケーションを図れば、福利厚生だけでなく、今後の人材配置や担当業務を検討する際の参考にもなるでしょう。
次に、従業員への周知徹底・利用促進も大切です。メール・チャット・掲示板などで導入する福利厚生を従業員に通知しましょう。ミーティングや社内報で、実際に利用した従業員の体験や事例を共有すれば、心理的なハードルが下がって利用しやすくなります。
また、従業員がスムーズに利用できるよう、福利厚生の内容や利用条件など詳細についてのFAQや窓口を設置するのも効果的です。社則にも記載しておくと、いつでも確認できます。
最後に、継続的な効果検証と見直しも重要です。顧客対応の多いサービス業では、従業員同士の交流の場が限られているため、新入社員や中途採用の従業員への周知がおろそかになる可能性があります。
効果を持続させるためにも、定期的なリマインドで利用の促進へとつなげましょう。また、思うような効果を得られない場合は、PDCAサイクルの活用で早急に原因を突き止め、随時改善する姿勢も大切です。
サービス業におすすめの福利厚生は、先述のように3つの導入メリットを兼ね備えた食事補助関連です。この章では、そのなかでもすぐに始められる設置型社食サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」を紹介いたします。
設置型社食サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」は、いつでも手軽に食事が取れてサービス業と相性のよい食事補助関連の福利厚生です。本サービスは、2025年7月現在、サービス業を含め約20,000点以上の拠点で既に導入され、約99.2%の高い継続率を誇っています。
<サービス業の導入例>
1.病院・クリニック
2.介護施設・老人ホーム
3.銀行・金融機関
4.美容院・美容サロン
5.保育施設・学校
この「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」は、施設やフロア内に専用の電子レンジと冷蔵庫を設置するだけで24時間利用可能です。
肉体的にハードな業種や立ち仕事の多いサービス業には、管理栄養士が監修したボリュームのある惣菜のプラン「オフィスでごはん」が適しています。夜勤明けや朝食には、サラダ類や軽食中心のプラン「オフィスでやさい」がよいでしょう。
いずれのプランも、安全で新鮮な厳選された食材を使用しています。ビタミンやタンパク質など、人間に必要な栄養素を含むメニューはバランスにも優れ、ラインナップも豊富です。
自社のコミュニケーションスペースに設置することで、普段あまり交流のない従業員同士が休憩時間に交流でき、組織としての一体感も高まります。
24時間利用できる「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」を福利厚生として導入すれば、休憩が不規則なサービス業でも、従業員は安心して全力で働けるのではないでしょうか。
顧客対応が多く、心身ともに負担の大きいサービス業だからこそ、従業員の日々の健康管理が重要です。毎日の生活に密接な食事補助の福利厚生は、従業員同士のコミュニケーションの活性化や健康維持にも適しています。
なかでも、設置型社食サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」は、従業員のニーズに合わせて2つのプランを選択でき、健康経営の一環としてもおすすめです。従業員の健康を食でサポートし、自社の労働生産性をさらに高めていきましょう。
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