福利厚生制度
介護業界・介護施設におすすめの福利厚生とは?導入のポイントも解説
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福利厚生制度
公開:2025.12.26
更新:2025.12.26
昨今の日本のビジネス社会では、少子高齢化やリモートワークの普及、ライフワークバランスの重視を背景に、福利厚生の見直しや強化を検討している企業も増えています。というのも、今後、企業が持続的に存続するためには、優秀な人材を確保して定着率を高める必要があるからです。どんな福利厚生を導入するにせよ、情報収集は欠かせません。
昨今は、福利厚生に関する展示会も多く開催されていますので、上手に活用するとよいでしょう。そこで今回は、福利厚生の情報収集におすすめの主要な展示会や回り方のコツについて詳しく解説します。
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目次

福利厚生にまつわる展示会とは、政府の各種政策を背景に生まれた制度やサービス、ソリューションなどを企業に向けて紹介・発信するものです。実際、日本では少子高齢化に加え、2018年以降の働き方改革関連法の施行や健康経営の推進、2023年以降の人的資本経営の義務化などが大きく関わり、福利厚生にまつわる展示会は増加傾向にあるといえます。
また、グローバル社会の流れによるDXの推進や、コロナ禍以降に加速したリモートワークを含めた働き方の多様化などの一連の政策が、福利厚生の重要性を後押しした側面もあるでしょう。このような経緯から、一連の政策や社会環境の変化を受けて企業のニーズも高まり、バックオフィスの改善に加え、福利厚生や働き方の見直しに関する展示会が積極的に開催されるようになったのです。
この章では、定期的に開催されている、福利厚生にまつわる代表的な4つの展示会を紹介します。それぞれの特徴を知ることで、自社に必要な福利厚生の判断材料になるでしょう。気になる展示会があれば実際に会場へ足を運び、最新情報をチェックしてみてください。
福利厚生EXPOは、日本最大級の福利厚生に特化した展示会で、本展カテゴリは次の5つです。
1.食べる・飲む福利厚生
2.福利厚生代行・アウトソーシング
3.余暇・レクリエーションの福利厚生
4.財産形成・学び支援
5.贈答品・記念品
このほか、3つのエリア「ユニークな福利厚生」「有料福利厚生法人に関する特別企画」「バックオフィス領域を網羅できる9展」があり、福利厚生の実施に関わる担当者にとって、本展示会は情報収集の大きな機会となっています。
2024年実績の展示会情報は、次の通りです。
・出展者数:約532社
・来場者:約18,936人
・開催地:
①東京ビッグサイト(東京):春・秋の定期開催
②ポートメッセなごや(名古屋):地域開催(不定期)
③インテックス大阪(大阪):関西開催(不定期)
なお、会場や開催時期については年によって変更されますので、展示会に足を運ぶ際は、事前に公式サイトで確認しましょう。
ウェルビーイングEXPOは、ビズクルー株式会社が運営する従業員満足度や健康経営の実践に関わる福利厚生の最新サービスや製品を紹介する展示会です。無料で入場でき、企業の総務担当者など、主にビジネス関係者を対象としています。本展示会は、リアル展示会のほか、オンラインのセミナー視聴や製品資料のダウンロードにも対応しており、忙しい総務・人事担当者が最新情報を効率的に収集できる点も特徴です。
代表的な出展カテゴリは、主に5つあります。
1.社食・オフィスドリンク
2.社員教育・eラーニング
3.EX
4.スポーツ
5.リラクゼーション
開催頻度は春・夏・秋など複数回で、これまではいずれも幕張メッセ(千葉)で開催されました。今後の最新情報については、本展示会の公式サイトを参照してください。
総務・人事・経理Weekは、RX Japan株式会社が運営する展示会で、主にバックオフィスの担当者や経営者が対象です。下記の通り、企業のバックオフィスによくある9つの課題で構成されています。
1.HR EXPO
2.働き方改革 EXPO
3.ワークプレイス改革 EXPO
4.オフィス防災 EXPO
5.福利厚生 EXPO
6.健康経営 EXPO
7.総務サービス EXPO
8.会計・財務 EXPO
9.法務・コンプライアンス EXPO
製品やサービスも多岐にわたり、最新トレンドや事例を学べるセミナーや交流イベントの開催もあるため、本展示会に参加すれば実務に直結する有益な情報を効率的に収集できるでしょう。ちなみに、2025年の来場者は、秋は約9,085人、春は3万3,150人でした。昨今、注目されている福利厚生や健康経営を含め、バックオフィス全体を横断的に見直すための最新情報を効率的に収集できることから、回を追うごとに来場者も増加しています。
なお、コンセプトや構成は社会動向によって変更されるため、出展内容や開催情報の詳細は、本展示会の公式サイトをご確認ください。
DX総合EXPOは「Japan DX Week」とも呼ばれ、次の5つのテーマを扱い、業務効率化や働き方改革を目指す企業向けの展示会です。
1.DX推進
2.経営者
3.経営企画
4.総務・人事・経理
5.現場管理
具体的には次の4つの展示会で構成され、バックオフィス担当者をはじめ、業種や規模を問わず、経営者や営業担当者などのビジネスパーソンを対象としています。
1.AI・業務自動化展:生成AI・チャットボット・自然言語・音声処理AIなど
2.社内業務DX EXPO:経理業務・電子契約・データ共有など
3.データドリブン経営 EXPO:経営管理・市場分析・コンサルティングなど
4.現場DX EXPO:遠隔操作・勤怠管理・端末など
本展示会は、東京・大阪・名古屋などの主要都市で年4回開催されています。なお、関西展では、営業職向けの「営業DX EXPO」と広報担当向けの「デジタルマーケティング EXPO」も開催しているため、より幅広い情報を網羅できるでしょう。
直接商談が可能で、年間1,800社という出展件数の多さから、年間10万人以上の来場者数の実績があります。詳細については、公式サイトをご確認ください。

福利厚生の展示会で出会える主なサービスのカテゴリは、企業が抱えている離職・休職率や従業員の健康管理、働き方改革などのさまざまな課題に対応しています。この章では、代表的な3つのカテゴリについて詳しく説明しましょう。
食の福利厚生は、従業員のパフォーマンスの質や健康維持に直結しやすいため、展示会のなかでも特に注目を集めています。先に紹介した各展示会に参加すれば、社員食堂の運営支援やオフィスに適した飲食物の提供など、食に関する幅広い情報を収集できるでしょう。
昨今は、専用スペースや厨房などの設備を必要としない設置型社食サービスも数多く紹介されています。特に、従来の社員食堂に変わる新しいタイプの福利厚生を導入したい企業は、展示会のブースに立ち寄ってみましょう。
健康志向の高まるなか、栄養素やカロリーに配慮したメニューや食事面から、生活習慣の改善をサポートするサービスも増えつつあります。各展示会の情報やサービスを参考に、従業員の健康に深く関わる食生活の環境を整えれば、定着率や従業員満足度の向上につながるでしょう。
DX・バックオフィス効率化と連動する福利厚生には、メニューを一元管理できるWebプラットフォームや、従業員がオンライン上で利用できる福利厚生サービスなどがあります。
福利厚生サービスの多様化に伴い、働き方改革や人的資本経営の流れもあり、管理部門の負担軽減は今や企業の経営課題のひとつです。だからこそ、業務負担を減らしつつ、従業員が利用しやすい福利厚生を提供する仕組みづくりのニーズが高まっています。
制度の使いやすさや定着につながるよう、各展示会の最新情報や活用事例を参考に、自社に適した福利厚生の導入を検討しましょう。
余暇・レクリエーション・ギフト系の福利厚生とは、たとえば、レジャー施設や宿泊施設の優待割引、ポイント制度や記念日ギフトを提供するサービスのことです。従業員の私生活を支援する福利厚生であり、健康管理や業務効率化にくらべて直接的な効果は見えづらいものの、従業員満足度や働くモチベーションの向上も期待できます。
また、昨今の多様性を重視する社会的な背景から、各従業員がライフスタイルに合わせて福利厚生を選べるのも特徴です。各展示会でサービスや運用方法を比較したうえで、企業のブランディングにつながる施策として活用するとよいでしょう。
この章では、初めて福利厚生展示会に参加される方に向けて、回り方と準備のポイントを紹介します。特に意識したい点は、主に4つです。
1.事前に自社が導入を検討している福利厚生の目的や優先順位を整理する
2.公開されている会場マップや出展者一覧を活用して効率よく回る
3.聞きたい内容や確認したいポイントを事前にまとめておく
4.収集した資料・情報を整理して社内で共有する
これらのポイントを押さえ、自社への導入候補を絞り込めば、展示会で得た情報やノウハウをベースにして福利厚生に関する具体的な施策に発展しやすいでしょう。

この章では、「食の福利厚生」を展示会でチェックすべき4つのポイントについて説明します。これから導入を検討している企業は、ぜひ参考にしてください。
まず、展示会では導入の可否に関わる基礎的な項目を確認しましょう。チェックすべき項目は、次の3つです。
1.導入コストおよび月額費用
2.設置する際のスペースの有無
3.メニュー内容や更新頻度
展示会で情報を収集する際は、事前に導入コストや月額費用の目安を決めておくとよいでしょう。また、実際に設置できるか、展示会に足を運ぶ前にオフィス内のスペースを採寸しておくと安心です。
継続して従業員に使用してもらうためには、飽きないメニュー内容にする必要があります。展示会を一通り見て回り、自社に導入したい福利厚生サービスがあれば、メニューの詳細や更新頻度などもチェックしておきましょう。
2つ目のポイントとして、展示会では多拠点への対応が可能かどうかも確認しましょう。特に、本社と支店・営業所など拠点数の多い企業や、今後拠点の拡大を見据えている企業は、一律でサービスを導入できるか、柔軟な運用ができるかどうかも導入の決め手になります。
配送・補充の頻度や地域差への対応は、各サービスによって異なる点にも注意が必要です。展示会では、自社にとって継続しやすい仕組みかどうかも相談してみましょう。
健康経営・ウェルビーイングとの相性も、食の福利厚生を導入する際に意識したいポイントのひとつです。展示会の各サービス・ブースでは、栄養バランスに配慮されているか、従業員の健康意識を高める工夫があるかも確認しましょう。
食の福利厚生制度を導入する際は、単に食事を提供するだけでなく、従業員が日常生活のなかで自然と健康的なメニューを選択できる環境を整えることが重要です。ウェルビーイングの成果は、健康経営へとつながります。
展示会は、健康経営の一環として取り組みやすい食の福利厚生について、コンセプトや活用事例を学ぶよい機会になるでしょう。
最後に、総務担当者として、導入後の運用面にも目を向ける必要があります。展示会では、在庫補充や管理方法・トラブル時の対応体制・問い合わせ窓口の有無などを中心に、各サービスの違いを整理しておきましょう。
食の福利厚生の導入後は、社内での周知や利用状況の確認方法も制度の定着に大きく影響します。導入後の運用がスムーズに進む仕組みかどうかを見極め、継続しやすい食の福利厚生サービスを導入しましょう。
昨今、日本のビジネス社会では、少子高齢化に伴い年々働く年齢層が減少しています。さらに、変化の著しい経営環境のなかで企業が存続を維持するには、従業員にとって魅力ある福利厚生を取り入れる必要があるでしょう。
毎日の生活に身近な食の福利厚生は、健康経営やウェルビーイングとの相性もよく、健康志向の高まる風潮にもよくマッチします。
そのなかでも、栄養バランスにすぐれた軽食や惣菜を取り扱う設置型社食サービス「オフィスで野菜」は手軽に始められ、従業員からも24時間いつでも利用できる点が好評です。食の福利厚生を導入する際の選択肢として、検討されてはいかがでしょうか。
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