企業の健康経営

-2023.02.20.Mon

ランチ後の眠気をなんとかしたい!午後の生産性を高める食事のコツ

本記事をお読みいただいているほとんどの方が、ランチのあとに眠気を感じた経験があるのではないでしょうか。

もちろんこれが何も予定がない休日であればなんの問題もありません。

しかし企業においてほとんどの従業員がランチのあとに眠気を感じているのであれば、問題となります。

なぜならば多くの従業員が眠気を感じれば、ミスが増えたり生産性が下がったりするので、会社全体としては大きな損失となるからです。

本記事ではランチ後の眠気を解消し、午後からの生産性を高める食事のコツについて福利厚生の観点から有益な情報をお伝えします。

低コストで会社の生産性を高めたいとお考えの会社経営者や福利厚生担当者の方は、ぜひ最後までお読みください。

ランチ後の生産性低下を引き起こす「眠気」

ランチ後の生産性低下を引き起こす眠気の理由はどのようなものなのでしょうか。

本章ではランチの後に人間の体で起きることについて解説し、生産性低下が企業に与える打撃についてご説明します。

ランチ後に眠気がくる理由

ランチ後の眠気に大きく関係しているのが「血糖値」の存在です。

血糖値とは血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度のことです。

食後の人間の体では、グルコースの量が増えて血中濃度が上がり、血糖値が上がるという現象が起きます。すると上がった血糖値を下げるために「インスリン」が分泌され、肝臓にブドウ糖が蓄積されます。

糖はエネルギーとして消費されたり、余った糖は筋肉や脂肪に取り込まれたりするので、血糖値は下がります。

このように食事をした直後には血糖値が上がりますが、インスリンの働きによって血糖値が下がるというように変動が起きるのが普通です。

しかしインスリンの分泌能力が衰えると、血糖値がうまく下がらずに急上昇してしまい、この血糖値を下げようとして、今度はインスリンが大量に放出され、血糖値が急降下するのです。

このように血糖値がジェットコースターのように急激に下がることを「血糖値スパイク」と呼びます。

「血糖値スパイク」によって血糖値が下がると低血糖を起こしてしまい、その結果として眠気に襲われてしまうのです。

夜の睡眠の質も重要

ランチのあとの眠気の理由として血糖値スパイクの他に考えられるのが、夜の睡眠の質がよくないという可能性です。

睡眠時間を十分にとれていると思っている人でも、睡眠の質がよくないとランチのあとの眠気に悩まされることがあります。

例えば現代人に多いのが、寝る直前までパソコンやスマートフォン、テレビなどを見ているというケースです。

光や音、さらには大量の情報が目や耳から入ってくるので、脳は興奮状態になっています。

このまま眠りにつくと浅い眠りになって疲れがとれず、それがランチの後の眠気となって現れるのです。

また寝酒を習慣にしている従業員もいるかもしれません。

アルコールを摂取すると眠くなるので、いい睡眠がとれているように感じるかもしれませんが、実はアルコールを分解するために体は寝ている間も休むことができません。

そのため浅い眠りになってしまい、質の悪い睡眠になるのです。

このように睡眠時間だけを聞くとしっかり睡眠がとれているように感じる従業員も、実態は夜の睡眠の質が悪いためにランチのあとの眠気におそわれ、生産性が下がっている可能性があるのです。

「プレゼンティーイズム」に注意

ランチの後の眠気のメカニズムや理由についてご説明しましたが、これを単なる眠気と片付けてしまってはいけません。

「プレゼンティーイズム」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。

プレゼンティーイズムとは、従業員が出社はしているものの、心や体などの不調によって頭や体が思うように動かず、本来発揮できるはずのパフォーマンスが出せていない状態のことです。

プレゼンティーイズムの例としては、慢性的な頭痛や胃腸の不調、花粉症や月経不順、メンタル面の不調、イライラなどが挙げられます。

どの不調も無理をすれば出社できるものの、不調を抱えたままでは従業員が本来発揮できるはずの職務遂行能力を出し切れないことが想像できるのではないでしょうか。

ランチ後の眠気も同様に、従業員の生産性低下を招くことがお分かりいただけるでしょう。

健康経営においては、このプレゼンティーイズム(疾病就業)とアブセンティーイズム(欠勤など)による生産性の低下や損失コストをいかにおさえるかがポイントとなります。

眠気を抑えて生産性を上げるためにランチで注意すべきこと

プレゼンティーイズムにもつながる従業員の眠気を抑えて、生産性を上げるためにランチで注意すべきことは、次に挙げる6つのポイントです。

従業員に周知すれば、ランチの取り方が変わり、生産性を上げることにもつながるかもしれませんので、ぜひ社内報などを活用して広報してみてください。

「血糖値」をコントロールする

生産性を上げるためにランチで注意することの1つめは「血糖値のコントロール」です。

ランチをとるときには、冒頭で説明したような血糖値の上下が体の中で起こっていることを意識することが大切です。

次に挙げるような食事内容に気を付けたり、食事の順序や量に気を付けることで、血糖値をコントロールしましょう。

低GI食品を選ぶ

生産性を上げるためにランチで注意することの2つめは「低GI食品を選ぶ」です。

GIとはグリセミックインデックスのことで、GI値とは食品に含まれる糖質の吸収度合いを数値化したものです。

ランチでGI値が高いものを食べれば血糖値は急激に上がり、GI値の低いものを食べれば血糖値は緩やかに上がります。

そこで低GI値のものを選ぶことで、ランチの後の血糖値スパイクを抑え、眠気に襲われることを防げるのです。

ランチの主食を選ぶ際は、パンやパスタ、餅といった食品よりも、さつまいもや蕎麦、玄米のような低GI値のものを選ぶとよいでしょう。

食物繊維をとる

生産性を上げるためにランチで注意することの3つめは「食物繊維をとる」です。

食物繊維は消化や吸収に時間がかかるため、血糖値を緩やかに上昇させる働きがあります。

前述した低GI食品にも食物繊維が豊富に含まれてます。

もしGI値が高い食品をランチに選ぶなら、最初に野菜や果物、海藻類のような食物繊維を豊富に含む食品を食べておくと血糖値が急に上がりません。

眠くなりやすいメニューを避ける

生産性を上げるためにランチで注意することの4つめは「眠くなりやすいメニューを避ける」です。

ランチの後に眠くなりやすいメニューは次のようなものです。

・おにぎりや丼
・ハンバーガー
・菓子パン
・パスタ
・うどん
・ラーメン

糖質を中心とした単品メニューは血糖値を急激に上昇させてしまうので、避けたほうがよいでしょう。

食べる順番に気を付ける

生産性を上げるためにランチで注意することの5つめは「食べる順番」です。

前述した眠くなりやすいメニューの特徴として、「糖質を中心とした単品メニュー」が挙げられます。

サラダセットにしたり、食物繊維を含むサイドメニューをプラスしたりし、食べる順番に気を付ければ眠気を防ぐことができます。

よく「ベジファースト」と言われますが、サラダや海藻などの野菜から食べることで血糖値の急上昇を防いだり、コレステロールの排出を促したりすることができます。

またメインのメニューを食べる前に野菜をよく噛むことで満腹中枢が刺激され、少量でも満足できる効果も期待できるでしょう。

食べすぎない

生産性を上げるためにランチで注意することの6つめは「食べ過ぎないこと」です。

血糖値スパイクを起こして眠気を引き起こさないために、ランチは腹八分目と心得ましょう。

腹八分目で抑えるためのポイントの1つが「ながら食べをしない」ということです。

ついついスマートフォンやパソコンを見ながらのランチが増えているのではないでしょうか。「ながら食べ」は満腹中枢が刺激されず、食べ過ぎてしまうことにつながります。

ランチの時間は食事だけに向き合い、時間をかけてよく噛んで味わうことで満腹感を感じられて食べ過ぎを防げるでしょう。

午後の生産性を高めるおすすめランチとは?

それでは具体的に午後の生産性を高めるおすすめのランチのメニュー例をご紹介します。

社員食堂がある企業はメニューの参考に、ない企業は外食やテイクアウト、コンビニなどで組み合わせてベストなメニューが作れるように啓蒙できるといいですね。

・アボカドやトマトのサラダとチキン、良質なオイルのドレッシング

自宅で簡単に作って持って行ったり、コンビニのサラダやサラダチキンを組み合わせたりして作ることができます。

・魚定食(白米少なめ)、サラダ、ほうれん草のおひたし、漬物など

外食をするのであれば、魚定食がおすすめです。サラダや小鉢の野菜などがついていれば、ベジファーストの食べ方を実践できます。

白米であれば半分以下に減らしたり、最近は玄米や雑穀米に変更できるお店もあるので探してみたりすると楽しいですね。

・具だくさん味噌汁の定食(白米少なめ)、サラダ、鶏肉の塩こうじ漬け

具だくさん味噌汁は水分が多いので、主食の食べ過ぎを抑えるのに効果的です。糖質の少ない鶏肉などが選べるとベストです。

ランチタイムの過ごし方も重要

ここまでランチの後の眠気を防ぐために、食べ方で工夫するポイントやおすすめのメニューなどをご紹介してきました。

実はランチタイムは食べるものの内容だけでなく、ランチタイムそのものの過ごし方も生産性にかかわる重要な要素となります。

海外の調査にはなりますが、2013年に大学職員100名程度に対しておこなった「ランチ休憩の過ごし方と疲労の関係を調べた調査」によると、ランチタイムにリラックスできた職員の方が、ランチタイムに仕事をしたり他人と関わったりした職員よりも、疲れがとれるということがわかりました。

つまりランチタイムを自由度高く過ごせる方が、ランチの後の疲労度を低くすることができるので、生産性を上げられる可能性が高いのです。

ランチタイムは電話番をしながらとることになっていたり、チームで一緒にランチをとるのが暗黙のルールになっていたりする企業はないでしょうか。

もし現在ランチタイムが従業員にとって自由度の低い環境であるならば、リラックスして過ごせるような環境を整えることで、企業の生産性を上げることにつなげられるかもしれません。

生産性を高めるランチをオフィスで摂る方法とは?

それでは実際に従業員の生産性を高めるランチを、オフィスで摂るにはどのような方法があるのでしょうか。

企業規模を問わず、もっとも手軽に導入できておすすめなのが「設置型社食サービス」を活用する方法です。

設置型社食サービスがおすすめ

設置型社食サービスとは、従来のような社員食堂を作るのではなく、専用の冷蔵庫や冷凍庫、電子レンジなどを設置して、そこから従業員が自由に食事をとれるというサービスです。

ランチ後の眠気を防いで生産性を上げるため、社員食堂を用意し、そこで前述したような血糖値上昇を防ぐメニューを提供できれば理想的なように思えます。

しかし実際には社員食堂をつくるには莫大なコストがかかります。社内に厨房や食事のためのスペースを確保しなければならず、そもそも物理的に不可能なことが多いでしょう。

他にも社員食堂の従業員に支払うコストがかかりますし、それを抑えようとランチタイムを短くとると、大勢の従業員が同じ時間に集中するので待たされるなどの問題が発生します。

一方、設置型社食サービスであれば、専用冷蔵庫などを置くスペースのみの確保で済みます。

支店や作業場など多拠点を持つ企業も気軽に導入できるというメリットがあります。

人件費や運営費といったコストもかからず、さらにランチタイム以外でも基本的に会社が開いている時間であればいつでも利用できるのです。

そのため社員食堂と違って時間を気にせずに利用できるので、ランチに限らず、朝食やおやつタイム、残業時の夜食として使ったり、外回り先から遅く帰ってきた従業員の食事にも対応できるので喜ばれます。

「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」で健康ランチ

オフィスで野菜

設置型社食の中でも、生産性アップができておすすめなのが「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」です。

「OFFICE DE YASAI」は野菜中心のメニューに定評がある、健康を意識した設置型社食で、2つのプランがあります。

1つは「オフィスでやさい」プランで、安全な国産野菜のサラダやおかずにもなるお惣菜、ごはん、軽食にもなるフルーツなどをラインナップしています。

ハンディタイプなので冷蔵庫から気軽に取って食べられるのが特徴です。

もう1つは「オフィスでごはん」プランで、無添加や国産食材にこだわったごはんメニューが揃っています。

作ったおいしさをそのまま冷凍保存しており、レンジで温めるのでいつでも温かい食事をとれるのが好評のプランです。

どちらのプランも1つ100円からというお手軽価格で、誰もが利用できる食の福利厚生として人気があります。

「OFFICE DE YASAI」の野菜中心のメニューをセレクトして、ベジファーストでランチをとれば、血糖値スパイクを防いで生産性を上げることができます。

またメニューをうまく組み合わせることで、腹八分目のちょうどよい量のランチメニューをオリジナルで作ることも可能です。

食事の時間帯が不規則になりがちな従業員も、間食や夜食として利用すれば、欠食後の食事での急激な血糖値の上昇を防ぐこともできます。

このように「OFFICE DE YASAI」を導入すれば、従業員の血糖値コントロールができるようになり、ランチ後の眠気を防ぎ、生産性を上げることに寄与するのです。

まとめ

企業の生産性を低下させている隠れた要因が「ランチの後の眠気」だということがお分かりいただけましたでしょうか。

生産性をアップさせるためには、たかが眠気と考えず、企業側が健康経営の一環として対策を講じることが必要です。

そのために従業員が野菜を中心とした健康的なランチをとれるよう、福利厚生によって効果的なサポートをしていけるといいですね。

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