福利厚生制度
福利厚生にもおすすめ!社内レクリエーションのアイデアとメリット解説
長らく続いたコロナ禍の影響もあり、社内のコミュニケーション不足を懸念している企業も多いのではないでしょうか。
2024年に実施された企業アンケートによれば、対象企業の約9割がコミュニケーション不足を業務の障害として捉えていました。
しかし、「仕事=コミュニケーション」といっても過言ではありません。自社の生産性を高めるためにも、コミュニケーションを促進するためのアイデアを取り入れるべきでしょう。
そこで今回は、福利厚生にもおすすめしたい社内レクリエーションのアイデアやメリットについて解説します。
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目次
「社内レクリエーション」とは?
そもそも、レクリエーションとは、自由な時間に娯楽としておこなわれるさまざまな創造的または自発的な余暇活動のことです。
ラテン語の「再創造」や「元気を回復する」などを意味する「recreāre」を語源とし、そのうちの一方が英語の「recreation(余暇・娯楽・気晴らし)」に分化されたといわれています。
一般的に、個人の健康を害するような活動や反社会的な活動を除くとの観点から、レジャーとは区別されているようです。
社内レクリエーションに限定すると、仕事による肉体的・精神的な疲れを癒やし、元気を回復する目的でなされる気分転換や気晴らし、娯楽ということになるでしょう。
たとえば、社員旅行や親睦会(懇親会)、社内運動会などのイベントも社内レクリエーションです。
法律で義務づけられている健康保険などの法定福利厚生とは異なり、社内レクリエーションは、企業が自由に設定できる法定外福利厚生に該当します。
社内レクリエーションの実施にはどんな効果がある?
法定外福利厚生のひとつである社内レクリエーションを実施する効果は、主に4つあります。
コミュニケーションの活発化
福利厚生として社内レクリエーションを導入すれば、従業員同士の交流の場が広がります。
コロナ禍によるリモートワークで仕事中の対話が減り、コミュニケーション不足を感じている従業員も多いでしょう。
福利厚生として社内レクリエーションが実施されれば、入社間もない従業員やコミュニケーション能力に自信のない従業員も気軽に交流できます。
仕事へのモチベーションの向上
仕事へのモチベーションが向上するのも、福利厚生で社内レクリエーションを導入するメリットです。
特に、アクティブに身体を動かしたり、美味しいものを食べるなどの社内レクリエーションは、日ごろの仕事でのストレスや疲れをリフレッシュできます。
一時的に仕事から離れ、業務以外の楽しい時間を過ごして気分転換できれば、仕事への意欲も高まるでしょう。
新たなイノベーション・アイデアの創出
社内レクリエーションの実施は、新たなイノベーションやアイデアの創出につながる効果もあります。
福利厚生としてシャッフルランチや親睦会などを定期的に実施すれば、日ごろ仕事であまり話すことのない従業員同士の交流する場となるでしょう。
社内レクリエーションでの雑談をきっかけに、これまで考えもしなかった新しい発想やアイデアが生まれるかもしれません。
異年齢層と交流するレクリエーションでは、上司と話していたら予期せぬイノベーションの創出に発展するケースもあるようです。
団結力・帰属意識の向上
帰属意識や団結力の向上につながるのも、福利厚生として社内レクリエーションを導入するメリットのひとつです。
運動会や社員旅行、大会など団体やチームで取り組めるものは、協調性が求められます。
社内レクリエーションを通じて協力したり助け合ったりすれば、団結力も高まるでしょう。
さらに、組織全体で取り組むことで経営層や管理職と交流する機会にもなり、今一度、企業理念や今後のビジョンへの理解も深められます。
福利厚生にもおすすめ!社内レクリエーションアイデア10選
この章では、福利厚生にもおすすめしたい社内レクリエーションのアイデア10選を紹介します。
自社にどんな福利厚生の導入すべきか検討されている企業は、ぜひ参考にしてください。
シャッフルランチ
シャッフルランチは、トランプのように無作為に授業員をシャッフルし、業務であまり関わらない従業員同士でランチする機会を設けるレクリエーションです。
1時間程度のランチであれば定期的に実施しやすく、従業員同士も気軽にコミュニケーションを図れるため、職場内の風通しがよくなります。
食事関連の福利厚生のランチ補助とあわせて導入すれば、効果はさらに大きいでしょう。
親睦会(懇親会)
親睦会(懇親会)には、季節ごとのイベントと内定者・新入社員など対象者を明確にしたものがあります。
季節ごとのイベントは、新年会や忘年会、お花見、歓送迎会、クリスマス会などです。
オフィス内の社員食堂やお店を貸し切るほか、昨今は、アウトドアを満喫し、調理の役割分担などで自然にコミュニケーションを図れるバーベキューも人気があります。
食事会
食事会は、ホテルのバイキングやビアガーデン、屋形船などを借り切っておこなわれることが多いようです。
参加した従業員全員で楽しめる余興やゲームなども盛り込めば、さらにレクリエーションの色が濃くなります。
社内運動会
社内運動会は、綱引きや借り物競走、玉入れなどの競技に従業員やその家族が参加します。
身体を動かす競技が多いため、ストレス発散だけでなく、健康経営の一環にもなる福利厚生です。
また、チームワークを重視した競技を取り入れることで、連帯感や達成感を強く感じられるため、業務におけるチームビルディング効果も期待できます。
部(サークル)活動
部(サークル)活動は、合唱や囲碁・将棋などの文化系と、バスケットボール・サッカーなどのスポーツ系に大別できます。
福利厚生として導入し、従業員の嗜好や趣味に合った活動ができれば、部署やチームの垣根を越えてコミュニケーションを活発化できるでしょう。
社員旅行
社員旅行は、基本的に従業員全員で旅行を楽しむものです。昨今は、日帰り旅行も含めると、約4割以上の企業が福利厚生として導入しています。
数日間、寝食を共にするため、コミュニケーションを図れる機会も多く、従業員同士の関係を構築するよい機会になるでしょう。
行き先は、沖縄や北海道をはじめ台湾や韓国など、移動時間の比較的少ないアジア圏の国が人気です。
ファミリーデー
ファミリーデーは、福利厚生によって従業員だけでなく、その家族をねぎらう目的の社内イベント全般を含みます。
食事会や社内運動、親睦会などの一部に従業員の家族を招待し、社内の雰囲気や風土を肌で感じてもらえば、企業への理解もさらに深まるでしょう。
日ごろ残業や休日出勤の多い従業員にとっては、家族とのコミュニケーションの機会にもなる福利厚生です。
ゲーム・大会
ゲーム・大会は、食事会や懇親会、社内パーティなどのイベントにゲームや競技を取り入れると、その場を盛り上げる効果があります。
謎解き脱出ゲームや謎解きパズル、チャンバラ合戦、ボウリングやビンゴなど、参加した従業員全員が一つのチームとして楽しめます。
リモートワーク続きで社内コミュニケーションの不足している企業でも、チームワークを発揮してミッションをクリアするゲームなら、組織としての一体感も強まるでしょう。
昨今は、バブルサッカーなどのニュースポーツや、ARスポーツを新体験できる大会を主催する企業もあるようです。
優勝者に賞品や金一封をつけるなどの特典があれば、さらに盛り上がるでしょう。
パーティー
パーティーは、創立記念の祝賀会や社内の全体総会など、レクリエーションのなかでも組織としての一体感が強まるイベントです。
優秀な社員の表彰や今後の事業の展望、今期の業績など、自社の近況報告を兼ねたものもあります。
目的によっては、ややビジネスライクになるものの、経営層や管理職との歓談時間を設けることもでき、社内の風通しはよくなるでしょう。
グループワーク
グループワークは、少人数のグループに参加した従業員を分け、体験学習(アクティブラーニング)をおこないます。
たとえば、紙の積み上げた高さを競うペーパータワーや、テーマに沿って話し合って合意を経る合意形成コンセンサスゲームなどです。
なかには、防災に関する知識を習得できる「帰宅困難サバイバル」などのコンセンサスゲームもあります。
内容やテーマを厳選すれば、福利厚生として導入することで正解を複数人で導くことの重要性に加え、正しい対応法・対処法なども習得できるでしょう。
福利厚生で社内レクリエーションを導入する際にかかる費用は?
福利厚生で社内レクリエーションを導入する際にかかる費用は、レクリエーションの内容で相場が異なります。
企業規模やイベント会社への委託などによっても、かかる費用にかなり幅があるようです。
下記のように、賞品などを用意するパーティーや大会、交通費のかかる社員旅行、家族を招待するファミリーデーなどは、比較的高額になる傾向があります。
レクリエーションの種類 | 1従業員にかかる費用概算 |
---|---|
シャッフルランチや食事会 | 1,000~2,500円 |
親睦会(懇親会) | 5,000~40,000円 |
部活動 | 1,000~2,000円 |
社内運動会 | 10,000~15,000円 |
社員旅行 | 20,000~30,000円 |
パーティー・大会 | 25,000~30,000円 |
ファミリーデー | 38,000~66,000円 |
グループワーク(体験学習) | 15,000~28,000円 |
福利厚生としてレクリエーションを導入する場合は、定期的に実施することも考慮に入れ、事前に予算を決めておくとよいでしょう。
福利厚生で社内レクリエーションを導入するポイント
福利厚生で社内レクリエーションを導入する際は、4つの注意すべきポイントがあります。
効果的且つスムーズに導入するためにも、ぜひ参考にしてください。
従業員の目線で検討する
福利厚生で社内レクリエーションを導入する際は、従業員の目線で検討する必要があります。
せっかく導入するのですから、従業員の企業満足度を高められるものを導入すべきでしょう。
どのような福利厚生サービスを求め、どのようなレクリエーションが利用しやすいのかを授業員の立場に立って考えることが重要です。
事前アンケートや面談などで、従業員のニーズを事前に確認しておきましょう。
目的とゴールを明確化する
目的とゴールを明確化するのも、福利厚生で社内レクリエーションを導入する際のポイントです。
法定外福利厚生は、なにもレクリエーションだけではありません。
そんななか、従業員同士のコミュニケーションの活性化を目的としてレクリエーションを導入するのです。
どんな福利厚生にもいえますが、最初から大きな成果があるかどうかは定かではありません。
初回は、目標を低く設定し、最終的なゴールを決めておくとよいでしょう。
計画的に準備する
計画的に準備するのも、福利厚生に社内レクリエーションを導入する際の大事なポイントです。
なかには、数ヶ月前から準備しないと実施できないレクリエーションもあります。
従業員が通常業務と兼務して福利厚生関連を担当する場合は、その分、負担が増えることになるでしょう。
複数名の担当従業員に役割を分担し、計画的に進行・管理を進められるシステム作りが大切です。
費用対効果を考慮する
福利厚生に社内レクリエーションを導入する場合は、費用対効果も考慮すべきでしょう。
先述のように、福利厚生を導入するにはそれなりのコストがかかります。
なかには、一度のみの実施では従業員のニーズを満たせないものや、継続すると高額になるものもあるため、効果の高いものを導入しなければ意味がありません。
目的やゴール、企業規模や自社資金などを考慮に入れつつ、福利厚生として導入するレクリエーションが、それらに見合うかどうかも検討しましょう。
まとめ
福利厚生としてレクリエーションを導入する際は、コミュニケーション能力の高い従業員だけでなく、人見知りの従業員も楽しく参加できるようなものにする必要があります。
一方、経営目線からいえば、福利厚生の費用対効果も考慮しなければなりません。
従業員から人気があっても、一度しか実施できないほど高額のレクリエーションの場合は、自社に福利厚生として導入する資金的な余裕があるかどうかも検討すべきでしょう。
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レクリエーションの娯楽的な要素はありませんが、コミュニケーションの活性化につながる福利厚生を導入するなら、食事関連もよいでしょう。
サービスによっては、従業員の健康管理や健康経営にもつながります。
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