働き方改革

-2022.12.26.Mon

コアタイムとは?フレックスタイム制のメリット・デメリットや社内コミュニケーション促進のポイント

働き方改革により、従業員が柔軟に働ける制度を備えた企業が増えています。

もし自社でも多様な働き方を認めていきたいと考えているのであれば、コアタイムの導入がおすすめです。

本記事では、フレックスタイム制におけるコアタイムについて詳しくご説明します。

コアタイムを導入することのメリットとデメリット、導入方法、さらにはデメリットの一つである「社内コミュニケーションの不足」を解消するためのアイデアもご紹介します。

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コアタイムとは

コアタイムは、フレックスタイム制度を採用した場合に「1日のうちで必ず働かなければならない時間帯」のことをさします。

ただしフレックスタイム制を導入したら必ずしもコアタイムを設定しなければならないわけではありません。

コアタイムの時間帯は、労使協定によって自由に決めることができます。

たとえば、コアタイムを設定する日としない日が混在するような場合、曜日ごとにコアタイムの時間帯が異なるような場合も認められます。

コアタイムと比較されるのが「フレキシブルタイム」です。

フレキシブルタイムは、従業員が自由に労働時間を決められる時間帯のことをいいます。

フレキシブルタイムも、フレックスタイム制を導入したからといって必ず設定しなければならないわけではありません。

一般的にはコアタイムの前後にフレキシブルタイムを設けることが多いようです。

一例として、10時から15時までの5時間をコアタイムとし、6時から10時と15時から19時をフレキシブルタイムと設定するようなタイムテーブルが考えられます。

フレックスタイム制とは

フレックスタイム制とは、従業員が自由に出社時間や退勤時間を選ぶことのできる制度をいいます。

従業員はあらかじめ企業側との間で、所定労働時間についての労使協定を結んでおき、その時間内で働く自由に時間を選ぶことができます。

コアタイムを設定する目的

フレックスタイム制を導入する際に、多くの企業で取り入れているのが「コアタイム」です。

フレックスタイム制を採用すると、柔軟に働けるようになる一方で不都合も生じます。コアタイムはこの不都合を解消することを目的に設定されます。

たとえばコアタイムを設定しないフレックスタイム制を導入した場合、従業員全員が必ず揃う時間がいつ訪れるのか把握することができません。

すると部署内での会議を設定するのが難しくなったり、他のメンバーが今どのような業務をやっていてどの程度の進捗なのかがわからなかったりします。

情報共有がスムーズにおこなわれなくなってしまうのです。

また近年は出社型のフレックスタイム制だけでなく、在宅でリモートワークをする人も増えています。

リモートワークにおいても、コアタイムを設けることで、上司が部下の仕事の進捗状況を把握しやすくなったり、会議の申請を出しやすくなったりというメリットがあるでしょう。

コアタイムを設定するメリット

コアタイムを設ける目的として、柔軟な働き方によって問題を解消することだと述べました。

それではコアタイムを決めると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

企業側と社員側それぞれの立場から、メリットを整理してみましょう。

企業側のメリット

企業側にとって、コアタイムを設けるメリットは大きく2つ挙げられます。

1.人材確保がスムーズになる

企業がフレックスタイム制を取り入れて、コアタイムを設定すると、従業員は柔軟な働き方ができます。

育児や介護といった事情を理由に応募を躊躇していた人も、コアタイムに出社できることがわかれば、積極的に応募することができるでしょう。

このように昨今の深刻な人材不足の状況下でも、多様な人材を採用しやすくなるのが企業側のメリットといえます。

またフレックスタイム制を導入していることで、従業員に対する配慮がある企業だと判断され、好印象を与えることも期待できます。

2.従業員に長く働いてもらうことができる

従業員を取り巻く状況が、入社からまったく変わらないとは限りません。

ライフステージに応じて、育児や介護に時間を割かなければいけない時期も出てくるでしょう。

フレックスタイム制を採用していれば、家庭の事情を理由に退職せざるを得ないという事態を大幅に減らせます。

企業側のメリットとしては、新たな人材をゼロから採用したり、教育したりするコストを省き、貴重な戦力を失わずに長く自社で働いてもらうことができることだといえます。

社員側のメリット

社員側にとって、コアタイムを設定するメリットは大きく2つあります。

1.ワークライフバランスを実現しやすくなる

今や働く人のワークライフバランスの実現は当たり前のこととなっています。

特に働き盛り世代では、男性女性問わず育児や介護を仕事と両立している人も少なくありません。

また最近ではがん治療なども含め、病気を抱えていても通院しながら仕事を続ける人が多い時代です。

コアタイムを設定しておけば、フレキシブルタイムの間に子どもを保育園に送迎したり、訪問介護に来てもらったり、自身の通院に時間を割いたりすることができます。

もちろん育児や介護のような事情がなくても、仕事以外のプライベートの時間を充実させることは心身の健康を保つためにも大切なことです。

コアタイムの前後でスケジュールを調整できれば、会社にいなければいけないからという理由で、習い事や趣味の時間を諦める必要がなくなります。

プライベートの時間が充実することで、心身ともにリフレッシュできて生産性が上がったり、新しいアイデアを思いついたりと仕事面にもいい影響を与えることができるでしょう。

2.通勤ラッシュを避けられる

朝夕の通勤ラッシュで満員電車に乗ったり、道路の渋滞に巻き込まれたりすることは、多くの人にとって苦痛なことなのではないでしょうか。

コアタイムを設定すれば、通勤ラッシュのピークを避けて出勤したり退勤したりすることができます。

苦痛を減らせるだけでなく、通勤時間に余裕が生まれるので、電車の中で資格勉強ができたり、運転中の事故のリスクを減らせたりというメリットも生まれます。

コアタイムを設定するデメリット

コアタイムを設けることによってさまざまなメリットがあることをご紹介しましたが、デメリットはあるのでしょうか。

考えられるデメリットとして、次の3つが挙げられます。

1.会議の時間帯が集中あるいは制限されてしまう

メンバー全員が確実に集まれるのがコアタイムになるため、会議の時間帯がそこに集中してしまいます。

その結果、コアタイムに多くの会議が詰め込まれてしまい、複数の会議の時間が重なってしまったり、時間が制限されて検討事項を話し切れなかったり、などというデメリットが生じます。

2.取引先とのやりとりに支障が出る可能性がある

すべての企業がフレックスタイム制を導入しているとは限りません。

そのため社外の取引先からコアタイム以外に連絡があった場合、担当者が不在ですぐに対応できずにクレームやトラブルになる可能性があります。

取引先に迷惑をかけたり、トラブルに発展したりした場合、これはデメリットといえるでしょう。

3.社内におけるメンバー間のコミュニケーション不足が起きる

コアタイムは1日のうち限られた時間なので、当然フレックスタイム制を導入する前と比べると従業員同士が顔を合わせて話す機会が減少します。

そのことから、メンバー間のコミュニケーション不足というデメリットが生じてしまいます。

社内コミュニケーションが活発な職場は、雰囲気がよくなり従業員のモチベーションがアップしたり、生産性を高めたりする作用があることはよく知られているのではないでしょうか。

社内コミュニケーションの減少を理由に離職する従業員が出てくる可能性があることは、コアタイムのデメリットとなります。

デメリットを解消する対策とは?

以上、3つのデメリットを挙げましたが、いずれも次のような工夫により回避できると考えられます。

まず1つめの会議の時間について。

既に多くの企業では、コアタイムの導入に関わらず生産性アップのために会議時間を短縮する工夫がおこなわれてます。

例えば資料を事前配布して説明時間を減らしたり、コミュニケーションツールであらかじめ論点を整理して伝えておいてはいかがでしょうか。

限られた時間内でも、効率的な会議をおこなうことができます。

2つめのデメリットである取引先とのやりとりについてですが、社外からのクレームを避けるためには、あらかじめコアタイムのシステムや担当者の出勤時間を伝えておくことが大切です。

属人化を防ぐ意味でも、担当者一人で仕事を抱える状態であれば体制を見直し、チーム全体で対応できるような体制にしておくことが必要でしょう。

3つめの社内のコミュニケーション不足の解消方法としては、社内のチャットツールなどを活用したり、コアタイムにランチミーティングをしたり、従業員が気軽に集まれるカフェスペースを作ったりする施策が考えられます。

特に一緒に食事をすると、短時間でもスムーズにコミュニケーションを促進できるのでおすすめです。

食の福利厚生を利用した社内コミュニケーションの活性化の方法について、後に詳しくご説明しますのでぜひ参考にしてください。

コアタイムを設定する方法

フレックスタイム制を採用する際には、「始業時刻と終業時刻を従業員が決定する」旨を就業規則に記載しなければなりません。

就業規則は、管轄している労働基準監督署に届出する必要があるので注意しましょう。

さらにコアタイムを含む以下の7項目を労使協定で設定することが必要です。

・対象社員の範囲
・清算期間
・清算期間における起算日
・清算期間における総労働時間
・1日の標準労働時間
・コアタイム
・フレキシブルタイム

コアタイム設定の注意点

フレックスタイム制を導入し、コアタイムを設定する場合に注意しなければならない点は次の3点です。

1.従業員が始業時間と退勤時間を選べるか

そもそもフレックスタイム制は、従業員が労働時間を自分で選び柔軟に働くための制度です。

従業員が始業時刻と退勤時刻を選べるように、コアタイムとフレキシブルタイムを設定しましょう。

2.コアタイムの時間が適正か

コアタイムの時間がほぼ1日の労働時間と変わらなかったり、フレキシブルタイムが短か過ぎたりすると、従業員は柔軟に働く時間を選ぶことができません。

フレックスタイム制の趣旨に合うよう、コアタイムの時間を設ける必要があります。

3.適切な労使協定が締結されているか

労働者側代表者の選任方法など、労使協定について定められていることをきちんと守っていないと、労使協定そのものが無効となってしまいます。

法にのっとって労使協定を締結できるよう注意しましょう。

コアタイム導入時におすすめの福利厚生

ここまでコアタイムのメリットとデメリット、コアタイムを導入する方法や注意点について解説してきました。

コアタイムを導入したときに生じるデメリットの一つが社内コミュニケーションの減少です。

社内コミュニケーションを活性化し、職場がより円滑に進む手助けをしてくれると期待されているのが、食の福利厚生を活かした方法です。

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コアタイム導入によって減少した社内コミュニケーションを活性化するのに、おすすめなのが置き型健康社食「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」です。

食の福利厚生というと、自社に社員食堂を設置したり、外部のレストランなどで食事をする際の食事代を補助したりする方法がよく知られています。

しかし社員食堂の設置には、莫大な費用と維持費がかかりますし、ほとんどの企業ではランチの時間帯しか稼働していません。

また会社の外のレストランなどで社員同士が食事をしながらコミュニケーションをとるには、まず参加者を募り、特定のレストランを決め、場合によっては予約などを取ってから利用することになります。

手間がかかる上、ただでさえやることの多いコアタイムにかなりの時間を割かれることになり、積極的に参加してもらえるかわかりません。

OFFICE DE YASAIは健康的な食事や軽食が補充された冷蔵庫をオフィスに設置するタイプの福利厚生なので、会社が開いている限り、従業員は自由な時間に利用することができます。

社内コミュニケーションを活発化させるためにおすすめの利用方法は、OFFICE DE YASAIを休憩スペースなどの近くに設置することです。

もし今そのようなスペースがなければ、OFFICE DE YASAIの冷蔵庫の近くに簡単なテーブルや椅子などを置いて、その場で食事がとれるようにしておくとよいでしょう。

その際、なるべくさまざまな部署が交わるような場所に設置できると、部署を超えたコミュニケーションを実現できるので理想的です。

コアタイムには多くの従業員が、同じ休憩スペースに食事のために集まるので、コミュニケーションが生まれやすくなります。

またコアタイムだけでなく、朝早く出社している従業員同士が朝ごはんとしてOFFICE DE YASAIを使って話が盛り上がるなどという活用方法も考えられます。

まとめ

柔軟で多様な働き方を実現するためのフレックスタイム制を円滑にすすめるためのコアタイムについて詳しくご説明しました。

デメリットを解消するための食の福利厚生も取り入れながら、従業員にとって働きやすい環境を整えていきましょう。

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