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-2022.07.29.Fri

パルスサーベイで従業員満足度をリアルタイムに把握!活用方法を解説

従業員満足度を高めることは、企業にとって生産性アップや従業員の定着率アップに繋がる必須条件といっても過言ではありません。

各企業ではさまざまな施策を講じているかと思いますが、実際に社員の満足度が向上しているかを確認する際は、どのような方法で行っているでしょうか。

従業員満足度を把握する方法として、近年注目されている方法が「パルスサーベイ」です。

今回はパルスサーベイについて、メリットや実施方法、どのようなシーンで活用できるかなどをご紹介します。

パルスサーベイとは

パルスサーベイは、従業員満足度などを測るために用いられる調査方法の1つです。

「脈拍」を意味するパルス(Pulse)と「調査」を意味するサーベイ(survey)を組み合わせた言葉で、脈拍をチェックするように短い期間に高い頻度で行う調査方法であることからこのように呼ばれます。

健康的な人の場合、脈拍をチェックする機会はそう多くないため、パルスサーベイのイメージを捉えにくいのではないでしょうか。

例えば入院中は、毎日同じ時間に体温や血圧などを測ります。近年は学校や職場などでも毎日体温を測り、発熱や風邪症状の兆候がないかをチェックしているかと思います。

このように簡単な健康チェックを高い頻度で繰り返すことにより、体調の変化や異常をいち早く見つけることができるのです。

従業員満足度の調査に用いられるパルスサーベイも同様に、短い間隔で何度も調査を行うことで、従業員のわずかな変化にすばやく対応できると言われています。

パルスサーベイを導入するメリット

これまで従業員の満足度を調査する方法は、センサスを用いて行う方法が一般的でしたが、ここ数年はパルスサーベイを用いて調査を行う企業が増えています。

先ほどお伝えしたように、短期間・高頻度で調査を行うパルスサーベイは、ちょっとした変化に気づきやすくなるという特徴があります。

その他にパルスサーベイの導入企業が増加している要因として、企業側だけでなく従業員にとってもメリットの多い調査方法であることが挙げられます。

ここではパルスサーベイを導入するメリットを3つご紹介します。

リアルタイムに従業員満足度を測定できる

パルスサーベイを用いることで、問題をリアルタイムに把握し、従業員満足度を正確に測定することができます。

年に1回などの長いスパンで調査を行った場合、正確な調査結果を得るために「いつ」「なぜ」といった細かい点まで答えてもらう必要があります。

また記憶に残りやすい状況や出来事が回答の軸になることで結果に偏りが生じ、根本的な問題にたどり着けない可能性も考えられます。

週に1回、あるいは月に1回の頻度で調査を行った場合、調査結果を現在の状況と照らし合わせて検証できるため、問題の把握までにかかるタイムラグを最小限に抑えられるでしょう。

低コストで手軽に実施できる

パルスサーベイは簡単な内容でなおかつ少ない数の設問で行うケースが多いため、調査にかかるコストを低く抑えることができます。

従来の調査方法は設問数が膨大になりやすいことに加え、調査票の作成や集計、分析に多くの時間を要するため、外部に委託する企業も少なくありません。

マーケティングリサーチ会社や人事コンサルティング会社などに調査を依頼した場合、調査対象の人数や設問の数によって異なるものの、1回あたり10数万円から、高額になると100万円以上かかることもあります。

パルスサーベイは実施のステップを正しく踏まえていれば、自社の人事担当者や組織の管理者自らが調査を行うことも可能です。

またパルスサーベイを行うためのツールも多く、従来の調査コストに比べて低価格で利用できるため、実施のハードルも低くなっていると言えます。

社員のエンゲージメント向上効果につなげられる

フォローや改善をこまめに行うことで、従業員満足度やエンゲージメントのアップにつながります。

また短い期間で調査を繰り返すパルスサーベイは、フォロー後のフィードバックにも活用できます。

従業員にとっても自身の状況を客観的に考える機会が増えるため、日常では気づかないような小さな悩みやストレスに気づきやすくなるでしょう。

パルスサーベイの実施方法

パルスサーベイの実施は5つのステップで構成されます。

ここでは、パルスサーベイを実施する方法をステップごとに解説します。

パルスサーベイの実施目的を設定する

調査を行う前に、パルスサーベイを実施する目的を設定しましょう。

実施目的を設定しないままパルスサーベイを行うと、実施そのものが目的となってしまうため、調査の形骸化につながる可能性があります。

パルスサーベイで得た結果をもとに、どのような点を強化したい、あるいは改善したいのかを明確にすると、設問を作成する際の指針にもなるでしょう。

例えば従業員満足度をアップさせることが目的の場合、従業員満足度を上げることで企業にどのような変化をもたらしたいかまでを具体的に考えることがおすすめです。

またパルスサーベイを実施する目的や人事評価に関わるかについて、社内周知を徹底することも大切です。

これらの説明を行わないまま実施すると、従業員に不信感や不安を抱かせる懸念が生じてしまうほか、正しい回答を引き出せない可能性も考えられます。

設問の作成

設問そのものは「YES or NOで答えられるもの」あるいは「段階別評価で答えられるもの」が理想的です。

複雑な回答方法では回答者の負担が大きく回答時間も長くなってしまいますが、直感的に答えられる形式にしておくと短時間に効率よく回答できます。

質問数は5問から多くても10数問程度にとどめ、内容を項目別に分けておきましょう。

パルスサーベイを行う上で基本的な質問例の項目は次の3点です。

・自身の満足度についての項目

従業員自身についての質問で、仕事へのモチベーションや満足度などを調べます。
仕事を通してやりがいや成長、達成感を感じられているかといったことや、社内での人間関係や健康面についての質問を行いましょう。

・経営理念やビジョンについての項目

企業に対する印象や評価がわかる内容の質問を設置することで、従業員の持つ企業への意見や理解度を調べることができます。
経営理念やビジョンへの理解度はもちろん、経営陣への印象や社内での信頼関係についてなどを質問します。

・業務についての項目

業務量や内容についての質問を通して、帰属意識や貢献度を調べます。
仕事に対する不満や納得度、ワークライフバランスについてなどのほか、業務の中で他者からの期待を感じるかといったような自己肯定感についての質問を行います。

また従業員から忌憚のない意見を引き出すためにも、回答者が特定される心配のない設問を作成するよう心がけることが大切です。

調査の実施

パルスサーベイの実施方法は、紙の調査票で行う方法と、パソコンやタブレットなどのデバイス上で行う方法の2つがありますが、企業によって実施しやすい方法を取り入れるとよいでしょう。

デジタルに苦手意識をもつ社員が多い企業や調査対象の人数が少ない企業などは、紙の調査票で行うのがおすすめです。

ただし調査票の印刷や配布、回収に手間がかかりますし、分析方法によっては内容の転記作業が必要になるでしょう。

対象人数が多い場合や、連絡や報告を日常的にネットワーク上で行っている企業であれば、デバイスを利用した実施方法がおすすめです。

メールやチャットツールを通してパルスサーベイの内容を一斉送信できますし、集計や分析もそのままパソコン上で行えます。

ただし回答者のアクションが見えにくく、回収漏れが発生しやすいため、即時に答えやすい時間帯を狙って配布するなど、回答率の低下を防ぐ工夫が必要です。

結果の集計・分析

回収後はすぐにデータの集計や分析を行いましょう。

パルスサーベイが失敗しやすい例として、収集データの分析が完了する前に次の実施日が来てしまうケースが多く、改善につなげられないといった状態を招いてしまいます。

実施の間隔が短すぎるのであればすぐに見直しを行い、適切なスパンで行えるよう改善する必要があるでしょう。

対策の検討・実施

調査の実施後は、経営陣や人事担当者・マネジメント層などと回答を共有し、分析に基づいた対策を立てて改善を行います。

個別の面談が必要なケースや組織に課題があるケースなど課題に合わせて適切なフォローを行い、フォロー後のパルスサーベイの結果から改善効果がみられたかを確認しましょう。

パルスサーベイのスコアが高い社員に対しても継続と向上に向けた対策を取ることで、満足度の底上げを目指すことができます。

パルスサーベイのおもな活用シーン例

パルスサーベイはさまざまなシーンで活用することができます。ここではおもな活用シーンを3つご紹介します。

ストレスチェックやメンタルヘルスチェックとして

心身の健康は仕事のパフォーマンス向上に直接的な影響を及ぼすため、パルスサーベイを活用して不調の早期発見に役立てましょう

健康面やメンタル面についての設問を増やすことで、ストレスチェックやメンタルヘルスチェックに効果を発揮します。

採用者や異動者のフォローとして

入社や人事異動に伴う環境の変化は、ストレスの増加や疲労の蓄積が起こりやすくなるタイミングです。

対象者が感じているストレスの原因をパルスサーベイを用いることでいち早く把握してフォローできれば、モチベーションの低下や離職を防ぐことにつながります

人事評価制度や人事施策の効果検証として

人事の新しい評価制度や施策に対し、パルスサーベイで導入効果の検証が行えます。

従業員からの意見をもとに改善点や問題点を洗い出し、検証と改善を繰り返すことでよりよい制度を作ることができるでしょう。

従業員満足度やエンゲージメントを高める福利厚生とは?

従業員満足度や従業員エンゲージメントをアップさせるおもな要件として「報酬面の充実」「職場環境の充実」「福利厚生の充実」の3つが挙げられます。

ここ数年では、福利厚生を充実させることで従業員満足度やエンゲージメントアップを図る方法が注目を集めており、特に「食の福利厚生」として社食サービスを導入する企業が増えています。

社食と言えばかつては社員食堂が主流でしたが、現在では設置コストが低く省スペースで済むなど企業規模を問わず取り入れやすい社食として、オフィス設置型の社食サービスが人気です。

オフィス内にコンビニ商品を設置するタイプの社食サービスをはじめ、パンやお菓子といった特定の内容に特化した社食サービスや、しっかりした食事がとれる社食サービスまでさまざまな設置型社食サービスが存在します。

従業員満足度やエンゲージメントを高めたい企業にとって社食サービスはおすすめの福利厚生ですが、プラスアルファの要素を取り入れることでさらに高い効果を得ることができるでしょう。

その要素の1つとして、社食サービスを通した従業員の健康サポートを行う方法をご紹介します。

従業員の健康サポートに「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」

オフィスで野菜

「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」は、健康的な食事がとれるとして人気の高い社食サービスです。

業界や企業規模を問わず4,000拠点以上で導入されており、継続率98.4%であることからもサービス満足度の高さが伺えます。

健康経営を目指している企業や、福利厚生を通して社員の健康をサポートしたいと考えている企業にとって、「OFFICE DE YASAI」は非常に適した社食サービスと言えるでしょう。

例えば「OFFICE DE YASAI」の取り扱う商品は、国産や無添加にこだわって作られていることが特徴です。

サラダやカットフルーツなどで不足しやすい栄養素を補いやすいだけでなく、旬の食材を使った健康的な惣菜で、しっかりと栄養バランスのとれた食事を提供することができます。

健康面に加えておいしさにもこだわっているため、食事としての満足度が高いことも魅力の1つです。

また従業員は1つ100円から購入できるという手軽さもあり、「おいしさ」「手軽さ」「健康」の3つを兼ね備えた社食サービスとして、従業員の満足度アップやエンゲージメントの向上に役立つでしょう。

まとめ

パルスサーベイは単に調査の頻度を上げればよいというわけではありません。

実施の目的を明確にして行うことで、さまざまなシーンで活用できる調査方法として高い効果を発揮します。

また従業員満足度をリアルタイムに把握できることは、即時性の高い施策が可能になるため、従業員満足度のアップに繋がりやすくなるという大きなメリットを生み出します。

パルスサーベイを適切に活用し、人材定着や企業価値アップに役立ててみてはいかがでしょうか。

コストを抑えて福利厚生を充実!新しいオフィスコンビニ
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