企業の健康経営

-2024.05.29.Wed

ウェルビーイング経営と健康経営の違いを徹底解説!基礎知識からメリット、取り組み例を紹介

従業員が健康的に勤務できるように、経営の視点から健康管理に取り組む企業が増えているようです。

健康に配慮した経営手法の例としては、「ウェルビーイング経営」や「健康経営」が挙げられますが、それぞれがどのような経営手法であるのか詳しく知らないという人も多いかもしれません。

今回はウェルビーイング経営と健康経営について詳しく解説し、両者の違いや具体的な取り組み内容をご紹介します。

ウェルビーイング経営とは?

ウェルビーイング経営とはどのようなものなのか詳しく解説します。

ウェルビーイング経営の基礎知識

ウェルビーイング(well-being)は、病気ではないという健康状態だけではなく、自己実現や生きがいの面でも満足できているかということも重視します。

すなわちウェルビーイング経営は、従業員が希望している生き方を実現できるように、労働環境や労働条件の改善をしていく手法です。

心身の健康はもちろん、権利や働きがいなど社会的な面でも良好な状態になれるようにサポートするのがウェルビーイング経営だと言えるでしょう。

ウェルビーイング経営の目的

ウェルビーイング経営を行うことは、もちろん健康状態や幸福度を向上させることにつながりますが、最終的な目的は「企業の存在意義の達成」です。

健康的に働きがいを感じながら労働できれば、従業員同士が良好な関係を築き、創造的で高い生産性が期待できる職場になります。

職場が健全な状態になることは顧客や取引先、株主などとの良好な相互関係が実現できるでしょう。

社会とのつながりや社会貢献といった面で企業の存在意義が高まるので、ウェルビーイング経営を行うことは企業の成長につながるのです。

ウェルビーイング経営を実践していく上では、形式的に健康管理を行うだけではなく、自社がどのような企業目的を持ち、存在意義を達成していきたいかということを念頭に戦略を練ることが重要でしょう。

ウェルビーイング経営が注目されている背景

ウェルビーイングへの関心が高まっている要因としては、大きく3つの背景があると考えられます。

まず1つ目は、働き方改革によって労働環境が変化してきたという背景です。

働き方改革を受けて長時間労働の見直しや、多様な働き方を導入したという企業も多く、労働者側も自身の健康やライフワークバランスについて考える機会が増えました。

社会全体で労働環境への関心が高まっており、ウェルビーイング経営は幸福度や健康に配慮した手法として関心が寄せられています。

2つ目は、労働力人口の減少で人材不足に陥っている企業が多いという背景です。

少子高齢化により労働者が減っていることに加えて、終身雇用の崩壊や雇用の流動化も問題になっています。

人材採用に苦戦する企業は多く、採用時のアピールにできるようにとウェルビーイング経営に取り組み、現在働いている人にも求職者にもより魅力的な職場づくりを行う企業が増えてきました。

3つ目は、SDGs(持続可能な開発目標)への意識が高まってきたという背景です。

持続可能なより良い世界を目指すという目標で、ウェルビーイング経営はSDGsの17のゴールのうち「すべての人に健康と福祉を」「働きがいも経済成長も」という項目に通ずるものがあるとされています。

健康経営とは?

ウェルビーイング経営と同様に健康経営も健康に配慮した経営手法の1つです。

健康経営についての基礎知識や目的を解説します。

健康経営の基礎知識

健康経営とは、経営的な視点から健康管理を考えて、戦略的に実践していく経営手法です。

もともとはアメリカで労働災害を減らすことを目的に始まった健康経営ですが、医療費削減や人材確保、幸福度の向上にもつながると、取り組む企業が増えています。

経済産業省が「健康経営優良法人認定制度」を設けて企業の健康経営への取り組みを推進していることも関心が寄せられている要因でしょう。

健康経営銘柄の選定では、施策の実行の有無だけでなく、経営課題として健康を捉えて推進体制を整えているかということや、社外への情報発信をしているかといったことも問われます。

健康経営の目的

健康経営は健康を改善するために様々な取り組みを行うものですが、最終的な目的は企業価値の向上です。

健康的に生産性高く働けるようになれば業績向上につながり、労働者に配慮した労働環境づくりは求職者へのアピールになります。

健康経営に関する認定制度の取得は社会や投資家からの評価向上につながるでしょう。

健康経営を行う場合は、企業の今後の発展についてしっかりと見据えて戦略を組むことが重要となります。

ウェルビーイング経営と健康経営の違い

どちらも経営的な取り組みとして健康管理を行う手法ですが、視点や目標、取り組み方法といった部分に違いがあるので、詳しく解説します。

視点の違い

最も大きな違いとしては「施策をどの視点から検討するのかの違い」が挙げられるでしょう。

健康経営は企業視点で施策を検討し、健康管理の方法や労働環境をどのように改善すれば企業価値の向上につながるかという点に重きを置いています。

企業側でどのように管理していくのがベストかを検討し、経営者からのトップダウンで施策を始めるのが健康経営の特徴でしょう。

一方ウェルビーイング経営は、従業員の視点から考えて施策を検討するものです。

従業員が働きがいなどを大切にしながら働くことで、職場全体がよくなり、会社の社会的な存在意義が高まっていくという流れを作ります。

そのため現場の声を採用したボトムアップで始まる施策が多いようです。

目標の違い

健康経営は身体面と精神面について、健康な状態になるように管理していくことが目標です。

健康診断やストレスチェックのデータや、アンケートで多かった回答というような数値化したデータから問題を見つけて、「自社の多くの従業員が抱える問題」について改善する目標を立てていく傾向があるでしょう。

一方、ウェルビーイング経営は心身の健康管理も行いますが、加えて自己実現など社会的な満足度を健全な状態にすることも目標になります。

1対1の面談を行って、健康診断の結果について産業医にアドバイスをもらったり、抱えている不安や業務上の希望を上司に伝えたりできる機会を設けている会社も多いようです。

一人ひとりに寄り添った形を検討しながら進めていく傾向があります。

達成に向けた取り組みの違い

健康経営の施策は「企業価値」を高めるための取り組みです。

従業員の心身の健康状態から、改善することで生産性の向上やアブセンティズムなどによる損失の抑制につながるような課題を見つけて、健康経営の取り組みを行います。

一方、ウェルビーイング経営の施策は「企業の存在意義」を高めるために行われます。

数値的な健康管理だけでなく、従業員と職場、従業員と企業といった「つながり」の健全化も重視し、エンゲージメントの向上を図る取り組みを行います。

ウェルビーイング経営と健康経営の具体的な取り組み内容の違い

具体的な取り組み内容を知ることで、ウェルビーイング経営と健康経営の違いがよりわかりやすくなるのではないでしょうか。

ウェルビーイング経営と健康経営の具体的な取り組み内容をご紹介します。

ウェルビーイング経営の主な取り組み内容

ウェルビーイング経営では心理的安全性向上やつながりの強化を目的とした取り組みが、よく行われてるようです。

具体的な施策を挙げながらウェルビーイング経営を解説します。

心理的安全性を向上させる取り組み

自分の発言が他者に拒絶されてしまうのではないかという不安がある職場では、従業員が発言を控えてしまうため、積極的な意見が出にくいものです。

心理的安全性を向上させるために、上司との1on1面談や会議時の発言機会の均等化を図るといったウェルビーイング経営の取り組みを行うことで改善できるでしょう。

職場のコミュニケーション不足も一因となるため、休憩室に導入できる福利厚生サービスなどを活用して、業務外に自然なコミュニケーションを取れる場を設けている企業もあるようです。

従業員と企業のつながりを強化する取り組み

ウェルビーイング経営では、社内SNSでの発信や定期的な社内勉強会の実施など、自社の情報や価値観を共有してエンゲージメントを高める取り組みが行われます。

事業部間での理解や良好な関係の構築のために、交換留学などの制度を設けている企業もあるようです。

健康面をサポートする取り組み

健康のための知識を学べるように、産業医や産業保健師にセミナーを行ってもらったり、セルフケアやラインケアの研修を行ったりという施策を行う企業も多いでしょう。

また、自身の健康の見える化をサポートするために、健康診断後に産業医などが面談を実施する、生活習慣についてセルフチェックできるアプリを導入するという取り組みもあります。

健康経営の主な取り組み内容

健康経営では、生産性の低下やアブセンティズムを防ぐことを目標に、ケガや病気につながるリスクを改善する取り組みが多く行われているようです。

健康経営を行う企業でよく取り組まれている施策の例として、睡眠不足や運動不足、メタボリックシンドロームを改善する対策について、具体的な取り組みを紹介しながら解説します。

睡眠不足を改善する取り組み

従業員が睡眠不足におちいると生産性が低下し、体調不良やうつ病につながるリスクがあるため、時間外労働の削減など労働時間を是正し、睡眠時間を確保する取り組みが必要です。

健康経営を実施している企業では、中抜け勤務を制度化したり、仮眠室を作ったりといった取り組みで、業務中に眠気を感じても必要に応じて睡眠をとれるよう配慮している会社もあります。

運動不足解消のための取り組み

運動不足はケガや生活習慣病につながるリスクであるため改善が必要です。

また、適度な運動を取れば気持ちをリフレッシュすることができ、精神面での健康の向上も期待できるでしょう。

運動不足を改善するために、朝礼前に体操を行う、ウォーキングで歩数を競い合うなどの施策で健康経営を行う企業が多いようです。

歩数計アプリを導入したり、活動量計を配付し足りといった方法で、従業員の運動を促して健康経営に取り組む企業もあります。

メタボリックシンドローム改善の取り組み

高血糖や肥満などのメタボリックシンドロームは、生活習慣病につながる大きなリスクがあり、体調を壊す前に改善していくことが必要です。

健康経営では、ハイリスクの従業員が産業医と面談できる機会を設ける、若年肥満対策の減量プログラムを推進するなどの取り組みが行われています。

健康的な食事をサポートするために食の福利厚生を取り入れている企業も多いので、検討してみてはいかがでしょうか。

ウェルビーイング経営・健康経営につながる福利厚生「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」

オフィスで野菜

ウェルビーイング経営・健康経営につながる福利厚生は様々なものがありますが、食事に関する福利厚生は高い人気があるようです。

食の福利厚生は、食事の補助を通して直接健康面をサポートできるだけでなく、コミュニケーションの活性化や働きやすい環境づくりにも役立ちます。

健康経営はもちろん、ウェルビーイング経営でつながりを強化したいというケースにも、大きな効果を期待できるでしょう。

食の福利厚生でおすすめなのが「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」です。

OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」は設置型の健康社食サービスで、毎月サラダやお惣菜、フルーツなど健康的な食べ物が、専用冷蔵庫に届きます。

1個100円~のお手頃な価格帯だから、日々の食事に健康的な食べ物を気軽にプラスできる環境づくりができるのが魅力です。

お弁当にサラダをちょい足ししたり、間食のスナック菓子を野菜スティックに置き換えたりと、様々な活用ができるでしょう。

OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」を導入した企業では、従業員から「昼食や間食が健康的になった」「健康に気を配るようになった」という声が上がっています。

社内に専用冷蔵庫を設置できれば利用可能であるため、省スペース・低コストで導入でき、他の施策とも組み合わせやすそうです。

ウェルビーイング経営・健康経営に取り組みたい企業の方は、ぜひ「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」の導入を検討してみてください。

まとめ

ウェルビーイング経営と健康経営はどちらも従業員の健康をサポートする経営ですが、視点や目標、取り組みに違いがあります。

自社の従業員の健康課題やニーズに合わせて、どちらの経営を行うか検討するとよいでしょう。

いずれの経営を行うにしても、食の面での健康管理は重要で、食事の場を整えることはコミュニケーション活性化にも役立ちます。

OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」のような便利な食の福利厚生を活用しながら、ウェルビーイング経営・健康経営に取り組んでみてくださいね。

手軽に導入できる健康社食で福利厚生を充実!
>> OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜) <<

▼ お役立ち資料はこちら ▼

関連記事

記事はありませんでした