企業の健康経営
健康経営は日々の食事改善から|「食」にこだわる福利厚生をご紹介!
健康経営とは従業員の健康管理を経営的視点で捉え、戦略的に実践することです。 健康経営を実践し、従業員の健康に配慮することで業績アップにつなげている企業があります …
週休3日制やどこでもオフィスなど、様々な挑戦を続けているヤフー株式会社より、Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一氏をお迎えし、お話をお伺いさせていただきました。
■ゲスト
ヤフー株式会社 Yahoo!アカデミア 学長 / 伊藤 羊一氏(以下、伊藤)
■インタビュアー
株式会社KOMPEITO 代表取締役社長 / 川岸 亮造 (以下、川岸)
川岸: 本日はヤフー株式会社にお邪魔しています。Yahoo!アカデミアの学長・伊藤羊一さんに、ヤフーさんでの働き方改革、あるいは伊藤さん自身が考えていらっしゃる働き方改革について、お話を伺えればと思います。よろしくお願いします。
伊藤: よろしくお願いします。
川岸: 早速ですが、最近いろんなメディアで、2017年に発表された「週休3日制」やセンセーショナルな発信等も含め、ヤフーさんのお名前をよく拝見します。そういったことを発信するだけでなく、実際にいろんな施策を行われていると思うのですが、なぜこのようなことを始めようと思われたのですか?
伊藤: 今ヤフーでは、「UPDATE働き方」と称し、働き方を見直していこうと動いています。インターネットは人々の暮らしを便利にはしたけど、人々を幸せにしてるかというと、そんなに幸せ度が上がっているってわけではない。便利にしていたらいいじゃないか、ではなく、ちゃんとインターネットは人々の暮らしを幸せにしていかなきゃいけない。でも、人々の暮らしを幸せにするって全部はできないので、まずは働く人を幸せにしようと。
じゃあ、働く人を幸せにするってどうすればいいか?僕らは6,000人の社員がいます。その社員がだいたい起きている時間の3分の1くらいの時間を働いているので、その時間を幸せにできれば、働いている人を幸せにできるんじゃないかと考えまして。その考えのもと、「UPDATE働き方」で様々な取り組みを行っています。
先ほどもおっしゃったように、いろんなメディア等に出てますねって言われますが、加速したのは2016年10月に本社を移転させたタイミングです。そのタイミングで、オフィスを変えたいという点があり、働き方も変えていこうってことで、施策としては加速していきました。
川岸: 僕も何度か伺いましたが、めちゃめちゃ綺麗ですよね!コワーキングオフィスなんかもあって、印象的です。
伊藤: そうなんですよ。日経オフィス大賞のクリエイティブ・オフィス賞も受賞しました。
川岸: おめでとうございます!!
伊藤: 働き方をアップデートしようという中で、オフィスのありようもいろいろ工夫しています。
川岸: 「働き方改革」じゃなくて”アップデートしよう”っていう点が、ヤフーさんらしいですね。
伊藤: もともと私たちのビジョンとして、「UPDATE JAPAN」があります。”日本全体をアップデートしよう”という考えです。その中で、働き方もアップデートしようと考えています。どんな風に行っているかというと、いくつかあるのですが、”社員が安全に安心して才能と情熱を解き放って、世の中に貢献できる会社になる”というのを人事制度のコアバリューと位置付けています。
そして、2016年10月のちょうど移転のタイミングに、宮坂がCCO(チーフ・コンディショニング・オフィサー)という、社員のコンディショニングを考えるポジションに就きました。
川岸: CHO(チーフヘルスオフィサー)とか、CWO(チーフウェルネスオフィサー)っていう企業様も多い中で、”コンディショニング”というワードのチョイスが面白いですよね。”日々整えなきゃいけない”といった印象が、名前からもすごく感じます。
伊藤: “安心安全に心地よく体調を整え、仕事できる環境を整える”ということで、新設しました。これは宮坂自身がトップになり、社員の健康やコンディショニングを考えています。この辺りでも、いろいろなことを行っています。社内クリニックを作ったり、仮眠室にマッサージチェアを設置したり。
あとは社食なんですが、バイキング形式にしたり、健康を考えたメニューもたくさん出していて、ものすごく充実していますね。11階のフロアは全て社内レストランになっています。ここで提供されるメニューが、美味い!ヘルシー!しかも、17階にあるLODGE(ロッジ)と呼ばれる場所にも、ちょっとしたレストランがあるんです。
川岸: じゃあ、LODGE(ロッジ)で食べても良いし、11階の社内レストランで食べても良いんですね。
伊藤: はい。本当に割と健康的なメニューで。しかも美味いんですよ!(笑)
川岸: Facebookにめちゃめちゃ投稿されていましたよね。(笑)
伊藤: やっぱり美味しくないとみんな行かないんだけど、美味いんですよね。その上、健康面もキープしていて。そういうことで、割とみんなが社食に来るようになったんです。なんと加えて、朝食を無料で出しているんですよ、無料で。まぁ、売り切れ御免なんですけど、ある一定数の朝食を7時30分から提供していて、当然これも健康的なんです。
コンディショニングを整えるベースは食事にあると思っていて、そこは気をつけてやっていますね。朝から晩まで提供しているので、社食という手段を通じて、社員の健康改善に貢献しようと。
川岸: ですよね。食事は美味しさが大事というのは、僕らのサービスでも強く思っていることですね。
伊藤: しかも、社員証で決済できたりするので、何を食べたかデータが取れるんですよね。僕らが見れるのは、何月何日に何を食べたか、ってくらいなんですけど、データを蓄積していくので、将来的には、データによる健康管理もできるんです。
川岸: どういうものを好んで食べる傾向があるかっていうのも、自分のデータがそれぞれ見れるんですか?
伊藤: そうですね。今公開しているのは、”あなたは何月何日に、いくらで、何を食べた”とか。当然、とっている栄養素も分かるわけです。そうすると、健康なデータと組み合わせれば、データに基づく日々の健康管理を行うことができますよね。それはまだ、データを取り始めているところです。そんな形で、クリニックを社内に作ったり、食事に気をつける仕組みを作ったりしています。
今回は「食」を中心とした健康管理の取り組みについて、お話を伺いました。次回、中篇では、ヤフー株式会社の働く時間や場所についてなど、深堀りしていきます。お楽しみに!
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